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LABO.246 vol.1『机上の旅』写真家・劉 敏史

Info | 2011.12.29

一体「宇宙」とは何なのか----。

私たちが暮らす地球には、人類だけでなく幾多の生命が棲息している。
知能を持つ生命体は人類以外にも存在しているが、
もしかすると「宇宙」を認識するのは「ヒト」以外存在しない。

古くより人類は空を見上げ、何を感じ、思ってきたのか。
満ちては欠ける月を見上げ、無数に輝く星を眺めてきた。

そしてついには地球を離れ、宇宙へ飛び立つ。
----宇宙とは何であるかを知るために。

そしてその宇宙への「問い」は、私たち「人類とは何か」
という問いへと原点回帰する。

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宇宙の平均温度がどのくらいなのか、ご存知だろうか。

−270.42℃。日常ではまず触れることのない、きわめて低温の空間なのだ。
そんな空間に私たちが暮らしている地球は「浮いて」いる。

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「宇宙とは」という答えを見いだそうとしているのが
茨城県つくば市にある高エネルギー加速器研究機構(KEK)である。
ここで行われている研究には、望遠鏡や宇宙船ではなく
「加速器」という装置が使われている。

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科学技術の進歩とともにその加速器も改良され、進化する。
写真家・劉 敏史さんは、さらなる高度化の為に解体が進められている
加速器KEKBとBELLE測定器があるつくばの施設内を記録した。

今、人類が営む先端科学、それは人類の認識の限界であるといえる。
その「人類の限界」を乗り越えようとする営みを写真に収めているのだ。

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この作品群は『−270.42℃』と題され、今年の5〜6月にかけて、
赤々舎のギャラリーで展示された。
そして、惜しまれつつも休刊となってしまった『風の旅人』の最新号に
その写真と作品についての文章が掲載されている。

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「宇宙とは何なのか?」という人類の探求は、
「人類とは何なのか?」という問いでもある。

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来年から旅の本屋「BOOK246」で新たなイベントシリーズがスタートする。
その名も「LABO.246」。その第1回に劉 敏史さんが登場する。

参加は無料。集まった人たちとテーブルを囲み、写真を見る。
一般的な写真展やギャラリートークとは違い、撮影した本人が写真について語り、
参加した人たちそれぞれとの相互的な交流の場として解放される。

LABO.246 vol.1 「机上の旅」は来年、1/21(土)に開催(参加費無料)。

宇宙とは何なのか。
それは、宇宙に行かずとも机上で旅をすることで見えてくるのかもしれない。


LABO.246『机上の旅』vol.1
ゲスト:写真家・劉 敏史
日程:2012/1/21(土)
時間:14:00〜16:00 *開催時間内にご自由にお越し下さい
場所:BOOK246
住所:東京都港区南青山1-2-6
tel:03-5771-6899


劉 敏史/ゆう・みんさ
1974年 京都府出身。人間とは、写真とは、写真家とは、を写真に問う人。
十代半ばより、国内外を旅する。幾つかの職業を経て、独学で写真を始める。
1999年より開始した長い旅の後、旅の終わりを題材にした「The END」(2001)、
エチオピアのオモ渓谷に住むエスニックグループ・Hamarのポートレイト
「ユビクヰタスキアスム 」(2005)を発表。
自己という内世界と他者という外世界のフィールドを越境し、
宇宙や人間の存在を問う。2005年 Visual Arts Photo Awardを受賞。
出版には写真集「果実」(2005)がある。現在は東京にて活動を続ける。