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『California Love』
リーバイ・パタ+黄瀬麻以 2人展

Info | 2017.06.26

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コロンブスが新大陸を"発見"した当時、現在のアメリカには
200万人以上のアメリカインディアンが存在したといわれる。
ヨーロッパ人の入植以降は、白人社会との闘争、迫害、和平、裏切りなど、
その歴史を辿れば壮絶だが、今もなお彼らの人権問題を巡る議論は絶えない。
では、現代に生きる若い世代は自己をどのように捉えているのだろうか?

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最新号で掲載中の『California Love』は、そんなささいな疑問からはじまった。
アメリカンインディアンのなかでもノムラカ族の血を強く引く画家のリーバイ・パタが、
北カリフォルニアにある部族の故郷や青年期に親しんだサンフランシスコの海など
自身のルーツを辿った旅を、テキストとドローイングで表現した。
写真はサンフランシスコとポートランドに居住経験をもち、
画家との交流も深い黄瀬麻以。

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カリフォルニアで育った彼の"home"観はどう変わってきたのだろうか?
改めて自身の故郷を訪ねてみて、リーバイはこう綴っている(TRANSIT36号より抜粋)

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土着の文化を学び始めたことで、今はカリフォルニアを僕の先祖の視点に近いところから見られるようになってきた。僕はよくサンフランシスコのオーシャンビーチに立って、インディアンについて考えていた。ひとり静かな月明かりの下で、打ち寄せる波の音を聞きながら。僕らはこんなことに安らぎを感じる人種だ。頭の中で想像する。離れたところから地球を見下ろすと、そこには道路や州境なんかなくて、そして、ずーっと地球の奥に入っていくとすべてが液体で燃えたぎっている。僕らはこの液体が固まった地表に生きる者で、この故郷を慈しむためにつくられた。

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彼のアイデンティティに垣間みえるアメリカという国の本質も含めて、
本誌でぜひチェックしてほしい。

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そしてこの度、そんな旅を経た2人による共同作品展の開催が決定した。
会場では、旅から生まれた共作をはじめ、ペインティング、写真、ドローイング、
ノムラカ族が大切にしていた植物などを展示、販売。
加えて、今企画の出発点にもなった2人のコラボレーション作品
ANOTHER SUNSET』(HeHe刊)の販売も。

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初日の夜には、リーバイによるライブペインティングも開催される。
アメリカインディアンの画家と日本人写真家。2人が現代の北カリフォルニアで目にし、感じた悠久の土地の記憶が蘇る特別な一夜となるはずだ。


●展示
『California Love』リーバイ・パタ+黄瀬麻以 2人展
会期:2017年7月7日(金)〜7月9日(日)
会場:CURATOR'S CUBE

住所:東京都港区西新橋2-38-3 土井ビル3F

時間:12:00〜19:00(7/7は〜21:00まで)
※入場無料
※期間中、3日間は作家が在廊します

●イベント
オープニング・レセプション
日時:7/7(金)18:00〜21:00
リーバイ・パタによるライブペインティングを開催。どなたでもお気軽に足をお運びください。


Levi Pata(りーばい・ぱた)
1985年ホリスター(カリフォルニア)生まれ。2009年から2年間東京で活動、その後サンフランシスコへ戻る。2016年3月、京都へ移住。現在京都を拠点に制作活動をおこなっている。
www.levipata.com

黄瀬麻以(きせ・まい)
写真家。1984年京都生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。フリーランスカメラマンとして東京を拠点に、雑誌、広告などで活動中。2014年の夏からの約1年半をサンフランシスコとポートランドで過ごす。
www.maikise.com