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エディション1/1に込められたモロッコの写真
森嶋一也写真展「moroccan FOLKLORE」

Info | 2017.11.09

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写真家、森嶋一也氏のモロッコ旅の写真展「moroccan FOLKLORE」が、11月11日から青山のボタニカルショップ・SPOONBILL南青山本店で開催される。

ふとしたきっかけで訪れたモロッコ。森嶋氏は大都市マラケシュや南部の町シディ・イフニーなど、13日間の旅をした。初めての国、ましてや初めてのアフリカ大陸への旅。しかし写真には、幾何学模様のタイルや民族衣装、そういったいわゆる"モロッコ"は写っていない。

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「SIDI IFNI」

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「coil」

路地でボードゲームをする男性やどこかに置かれたコイル、壁に大量にかけられた鍵......。
それらの写真を見ていると、むしろ森嶋氏に撮影してもらった過去の取材、TRANSIT34号での現代を生きるアイヌの肖像を写した「アイヌの今を追って2016」や、いつかみたアメリカを探したTRANSIT26号から30号までの連載「NOWHERE IN AMERICA」を思い出した。もしかしたらそこに違いはなく、ただ場所と時が違っただけなのではないかと気づく。それは森嶋氏が、センチメンタルな旅情に左右されず、世界のどこであろうとも、同じフィルターでシャッターを切っているからだろう。だからこそ、その時、その場所にしかない人や景色が際立って見える。

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「cactus flower」

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「k & m」

そうして写し出された"モロッコ"の写真は、エディション1/1として展示され、販売される。写真は焼き回しができるが、 同じ写真を似せることはできても当たり前だが全く同じ色にはならない。エディション1/1にこだわり、31の作品、すべて森嶋氏は自身の暗室で仕上げられた。それはときに、2枚の写真が同じ紙に焼かれていたり、モロッコの切手やアメリカの現像袋と組み合わせられている"1枚"もある。もし、あなたの心にグッとくる写真と出会えれば、買うことをお勧めする。それはたった1枚の写真だから......。そんな写真との付き合い方はすごく贅沢だと思う。


森嶋一也写真展『 moroccan FOLKLORE 』
会期:2017年11月11日(土) - 11月25日(土) ※火曜定休
会場:SPOONBILL南青山本店
時間:11:00 - 19:00
❇︎入場無料


森嶋一也

1964年京都市伏見区に生まれる。
12歳初めて女の子からチョコレートを貰う。
19歳春東京、写真に触れる。22歳トラックに乗る。
23歳ジャマイカに行く。31歳いや32歳か、カメラマンになる。
いったいどれくらいの数の、人や風景を撮らせてもらったのだろうか。
45歳チャーミングなバカ親友と1033kmスペインを歩き、帰国後即、個展「巡」。
これからも撮る。