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ベトナム号の中身をご紹介!
取材編

Info | 2017.12.22

TRANSIT最新号『永久保存版 ベトナム』が発売中です。
日本から飛行機で約5時間、タイやカンボジアなど近隣の東南アジア諸国とともに、旅しやすい国にひとつであるベトナム。近年急速な経済成長により高層ビルの建設ラッシュや都市化が進む一方で、実際に降り立ってみると、のどかな田園地帯、天秤棒をかつぐ野菜売り、道路に群れるバイクなど、昔ながらの風景を残す街並みをみることができます。そんなベトナムの"懐かしさ"と"新しさ"の両方を追った最新号の一部を、取材ページからご紹介します。

P032-P033_古都をめぐりて.jpgのサムネール画像

「ベトナムらしさはどこにある?」photography=濱田英明
では、北部から中部にかけて4つの"古都"を時代順にめぐり、ベトナムの原風景を探しました。ドローンによる空撮写真や、各地に住む人びとのポートレイトもふんだんに交えて紹介しています。

中国からの長い支配を抜け初めて独立王朝が築かれた地、ホアルー。敵の侵入が困難にしたタムコック渓谷には、草木が生い茂った岩山の緑と、周りを流れる河の藍色が作り出した、壮大な光景が広がっていました。

700年以上の間数々の王朝が都として定め、現在もこの国の首都であるハノイ。街の北西に位置するタンロン城と城下町として栄えたエリアは「旧市街」としていまも残され、今後も姿を変えずに保存されてゆきます。ここでは、変わりゆく数々の王朝と共に歩んできたせいか、さまざまな時代を重ね着したような、ベトナムの変遷を纏った街並みを見ることができます。
あと2つ、フエとホイアンについては、誌面でぜひご覧ください。

「ベトナム夜想曲」text=小野正嗣 photography=在本彌生
では、かつてベトナムを支配したフランス由来の文化に焦点をあて、2つの都市ハノイとホーチミンを舞台に物語を紡ぎました。いまのベトナムでは、フランス統治の時代を生きた人はすでに老齢で、フランス語を話せる人も少なくなっています。若者の中にはそんなことがあったとすら知らない人たちもいるようですが、街はたしかにその頃の記憶をとどめ、人びとの生活の営みのなかにフランスの面影が残っています。あと10年後にはもっと薄れてしまうだろう両国のつながりを、フランス文学者・翻訳家の小野正嗣さんの文章と、TRANSITでもおなじみの在本彌生さんの写真で切り取っています。

「ごはん食べた?」photography=馬場晶子
では、ベトナム南部の3都市、カントー、バントメート、ホーチミンを旅し、ベトナム旅行の醍醐味である「食」について考えました。食材の生産は、昔ながらの自給自足から新しく広がる有機農業へ。買う場所は市場からスーパーへ。少しずつ変化は見え始めてはいますが、"アンコムチュア(ごはん食べた)?"が「元気?」という意味あいで使われる国だけあって、どんな人も食べることを大切にし、生活に深く根を下ろしていると感じられた取材。各地のご馳走と、それを頬張る人たちの表情を、盛りだくさんに紹介しています。

ご紹介した3つの特集のほかにもベトナム号では、
北部の山岳地帯にある5つの少数民族の市場をめぐった「今日は、市場へ行こう!(text & photography=西澤智子)」、川や湖が多く、豊かな水ともに営まれてきたベトナムの暮らしを追いかけた「水と生きる人びと(photography=谷口尋彦)」、さらに2つの取材ページを掲載しています。
南北に伸びる国土のなか、それぞれの街で異なる風景や文化に出会えるベトナム。訪れたことのある人はその場所を思い出して、これから行きたい人は旅の参考に、ぜひ書店でお手に取ってご覧ください。