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満員御礼!ポルトガル好きが集った
『TRANSIT40 ポルトガル特集』
発売記念イベントをレポート!

Info | 2018.06.20

180620_01IMG_6532.jpg6月19日(火)に発売した『TRANSIT40 ポルトガル特集』。発売に合わせて、前日の6月18日に代官山蔦屋書店でトークイベントを開催しました。

日本から遠く、ユーラシア大陸の西の果てにあるポルトガル。趣の異なるふたつの地域を訪ねた編集・ライターの岡田カーヤさんと写真家の今津聡子さん、本誌編集長の林 紗代香が登壇し、それぞれが体感したポルトガルの魅力や旅模様を語りあったイベントの様子をお伝えします。
180620_02okashi-3.jpg来場の方には、神保町のポルトガル菓子店「DOCE ESPIGA(ドース イスピーガ)」さんのケーキ<Brisas do Lis(ブリーザス・ド・リス)>をお配りしました。"リス川のそよ風"と名づけられた卵黄たっぷりで、甘くしっとりとしたケーキを片手にイベントがスタート。
180620_03IMG_6604.jpg今回の取材ではじめてポルトガルを訪れたという今津さん。ポルトを起点に、北中部の小さな村を巡りました。行く前はポルトガルについてほとんどイメージがなかったそうですが、出会ったばかりの人の家に招かれてごちそうになったり、小さな村の教会で村人に誘われてパスコア(イースター)のミサに参加したりといった体験をして、懐が深く親切な人びとの暮らす国という印象になったそう。写真家としては、フランスやスペインなどと比べてやや地味で、写真で魅力を伝えづらいなと感じたそうですが、だからこそ表現してやる!とかきたてられたと話していました。

一方、岡田さんは、ポルトガル歴15年以上のポルトガル通。中南部のアレンテージョ地方を訪れて、小さな村で歌い継がれる無伴奏の合唱音楽「カンテ・アレンテジャーノ」を取材しました。会場では、何度も旅してはじめて実際に聴けたという合唱を、撮影した映像とともに紹介。温かな歌声が会場を包み込みました。岡田さんは、彼らが毎週歌の練習のために集会を開き、伝統を受け継ぐ姿勢とその歌声に感動したそうで、会場で流れる音源を聞きながら「あの光景を思い出して泣きそうです」とおっしゃる一幕も。岡田さんが歌声に出合うために調べた手順や情報など貴重な情報も披露してくださいました。

おふたりのお話で共通していたのは、ポルトガルの人びとの人懐こさについてです。岡田さんによると、ポルトガル人は、ちょっと恥ずかしがり屋で、話しかけられるきっかけを待っている人が多く、話しかけたら「こっちへおいでよ!」とか「これ食べていきなよ!」とラテン的な陽気さでニコニコしながら誘ってきてくれるそう。比較的安全な国なので、勇気を出してコミュニケーションをとってみるのもよいのではという、ポルトガルの旅をより深く楽しむためのアドバイスもありました。
180620_04IMG_6584.jpgイベント終盤に行われた質疑応答では、食べ物に関する質問も。おいしかった食べ物を聞かれ、今津さんはアローシュ・デ・ランプレイア(ヤツメウナギの血入りリゾット)を、岡田さんは南東部の小さな町ピアスで食べた豚足料理をあげていました。とくに岡田さんはこの料理を食べたレストランがとても気に入った様子で、「あのレストランで食事するためだけにまたピアスを訪れたいほど」だそう。飾り気はないけれど、どれもおいしいのがポルトガル料理、と取材した3人は口を揃えていました。

誌面では披露されていない取材の裏話や写真、感じたことなど、会場だけで明かされるエピソードも多く飛び出したイベントは、熱気を持ったまま1時間半の予定時間があっという間に終了。終了後には、おふたりに個別でお話を聞きに行く方の姿もありました。
180620_05IMG_6566.jpg登壇していただいた岡田さん、今津さんの旅の様子は、ぜひ『TRANSIT40号 ポルトガル』の本誌でお楽しみください!


■登壇者プロフィール
岡田カーヤ(おかだ・かーや)
ライター、編集者、たまに音楽家。
旅と日常の間で、人の営み、土地に根ざした食や音楽の記事を執筆。 各国のワインとスープを飲み歩くのが好き。2002年の旅をきっかけにポルトガルにハマり、 2005年-2006年にはリスボン大学に留学。最近はポルトガルの食文化の豊かさに魅了され、 『ソパさえあれば』を上梓。今回のTRANSIT40号ポルトガルではアレンテージョ地方に息づく歌、 カンテ・アレンテジャーノの取材を担当。

今津聡子(いまづ・さとこ)
フォトグラファー 大阪府生まれ。
都内スタジオ勤務を経て写真家・若木信吾氏に師事。 2004年独立後、フリーランスとして主に雑誌、カタログ、 広告などの旅やポートレイト撮影で活動中。自身の個展も精力的に行っている。ポルトガルは今移住したい国NO.1に。

林 紗代香(はやし・さよか)
TRANSIT編集長。創刊時よりTRANSITの編集に携わり、女性版カルチャー誌BIRDの編集長を経て、 発刊34号より編集長を務める。今まで旅したなかで好きな国はインド、都市はローマ。 甘いものに目がなく、ポルトガルではパステル・デ・ナタ(エッグタルト)を毎日食べていた。