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「Me and Honda」with TRANSIT
カリフォルニア在住のサラ夫妻と
バイクトリップ

Info | 2019.03.14

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そのモノを使う人、つくる人、そして楽しんでいる人が、一番そのモノを知っている。世界中に広がるHondaユーザーたちに実際に会いに行き、彼らだからこその楽しみ方を集めたシリーズが「Me and Honda」だ。
今回、TRANSITとともに旅したのは、オフロードバイクキャンピングを楽しむカリフォルニア在住のサラとその夫ドリューの夫婦。
キャンプの楽しみ方はいろいろあるけれど、バイクとともに旅をすれば、より存分にカリフォルニアの広大な大地を遊びつくせる。そんなワイルドかつ贅沢な遊び方をしている夫婦とともに、アメリカ西海岸・アラバマヒルを旅した。

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サラはカリフォルニア州、ロス郊外のハンティングトンビーチに夫ドリューと暮らしている。休日にはトラックのカーゴにオフロードバイクを積んでキャンプトリップに出かけることが多いという。今回は、ふたりが何度も訪れているというアラバマヒルズへ出かけることにした。

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ロスから車で5時間ほど。シエラネバダ山脈の東側を南北に走るルート395をひたすら北上すると、景色はだんだんと赤茶けて、砂漠の気配が漂ってくる。アラバマヒルズに入ると一面の岩砂漠が広がり、大げさでなく地球ではないどこか別の惑星に来たような気分になる(実際ここでは数々のハリウッド映画が撮影されているそうだ)。

「さて、どこを私たちの家にする?」とサラ。「広すぎて決められないよ」と笑うと、「じゃあ、私たちのとっておきの場所を教えるわ」と、砂漠の真ん中、小さな高台になっているキャンプサイトに車を停めた。

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正面には薄雪をかぶったマウント・ホイットニーとどこまでも連なるシエラネバダの山脈。砂漠の背景に雪の山があるなんて日本ではありえない。サラの言う通り、ここは特等席だ。

夫のドリューがカーゴからバイクを下ろす間、サラは薪の用意をしたりキャンピングカーの寝床を整えたりしている。息の合った動きを見ていると、ふたりがどれだけ多くの時間をこうして自然の中で過ごしてきたのかがわかる。キャンプの準備がひととおり整うと、乾いたエンジンの音が砂漠に響いた。

「追いかけてきてね」。そう言って走り出したふたり、巨岩が連なる砂漠を豪快な土煙をあげて走っていく。途中何度もバイクを停めて、夫のドリューは風景や走るサラの姿をデジタルカメラで撮影する。ドリューはモーターサイクルをテーマにシューティングを行うプロカメラマンなのだ。

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_MG_7308.jpgプロカメラマンのドリューはプライベートでもサラのドライビングショットを撮影。大学で写真を専攻したサラもいつもカメラと一緒だ。

「サラに出会う前、僕はサーフショップを営んでいてね。写真の対象も海やサーファーだったんだ。でも彼女の影響でいっぺんにバイクの虜になっちゃってね。今では波しぶきより土煙の方が断然好きになっちゃったよ」

バイクを走らせている間、常にサラの様子に気を配っているドリューだけれど、驚いたことにバイク歴はサラの方がずっと長かったのだ。

「初めてのバイクは8歳の頃、バイク乗りだった父がプレゼントしてくれたものだったの。HondaのXR100。最初はもちろん全然乗れなくて、ものすごく怖かったわ。でも父が根気よく教えてくれたおかげで11歳になる頃にはバイクが大好きになった。20歳になって免許を取ってからはあちこち旅に出かけたわ」

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同じハンティングトンビーチで生まれ育ったふたりは、幼稚園も小学校も同じ幼なじみ。働き始めてからは顔を合わすこともなくなったけれど、友人の結婚式で再開してから距離が縮まったのだとか。

「じつはアラバマヒルズは、ふたりで初めてキャンプデートをした思い出の場所なの。最初こそ私がドリューにバイクのことを教えていたんだけど、あっという間に上達しちゃって追い抜かれちゃった(笑)」

その後、夫婦となったふたり。ドリューはウェディングプレゼントにHondaのXL175をサラにプレゼント。それに乗ってヨセミテ国立公園を旅したのがハネムーンだと言うから、バイクは恋のキューピッドであり、今もふたりの絆を日々強くしてくれるかけがえのない存在だ。

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日が傾き始めると、ドリューは焚き火の準備を始める。サラはいうとキャンピングカーの前にテーブルとコンロを出して夕食の準備。キャンプを始めてから、アウトドア料理の魅力に目覚めたと言う彼女、昨年の夏のキャンプでは友人15人分の食事を担当したとか。

「おいしい料理を食べて、みんなが幸せそうな顔をしているのを見るが好き。私は常に新しいことにチャレンジしたい性格だから、その点バイクの旅やキャンプはいいわよ。毎回学ぶことや練習することがあって、永遠に自分を成長させてくれると思うから」

夜、氷点下まで冷え込んだ砂漠には粉雪が舞い始め、一面茶色だった大地はまっさらな雪に覆われた。雪雲の切れ間から覗く月の光が地面に反射して、あたりを明るく照らした。
「カリフォルニアの砂漠で雪なんて、こんな風景なかなか見られないわよ。ラッキーね」。

暑さも寒さも暗さも、同じ場所を訪れたって、自然の中にはひとつとして同じ瞬間はない。

自然の懐、その奥深くまで旅をしてきた彼女たちは、そのことをよく知っている。

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翌朝、地面にはうっすらとだけ雪が残っていた。ドリューは朝のコーヒーができるより先にバイクのエンジンをかけて、キャンプの前をぐるぐると走っている。

「ほら、これがバイク・ドーナッツ。雪の日のお楽しみなんだ」
見ると、ドリューが走ったところだけ雪が溶けて、雪面に丸くタイヤ痕ができている。こちらは寒くて寒くて縮こまっているというのに、バイク乗りと言うのは無邪気である。

よく晴れたその日、バイクで走るふたりの後を車で追って、アラバマヒルズのあちこちを回った。だだっ広い砂漠だと思っていた土地は、立ち止まる度、鮮やかにその表情を変えて、雪に閉ざされた山肌を間近に感じる場所もあれば巨岩が連なる異世界的な風景もあり、愛らしいサボテンの群落にも出会った。

いつものようにキャンプ地を歩いて回るだけでは決して見られなかった風景に、バイクと一緒に旅することで出会うことができる。それはとても新鮮な体験で、「自然を楽しむ」ということの自由さと多様さを教えてくれた。サラとドリューにとって、バイクが旅の扉を開けてくれたように、偶然の出会いがいつだって、新しい旅へと連れていってくれるんだ。

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_SA_6765.jpgサラが今乗っている愛機はHonda XL200。ドリューと一緒にキャンプトリップを続けるうち「よりパワフルで、デザインもモダンなものが欲しい」と手に入れたもの。男性的なイメージが強いオフロードバイクだけれど、真っ赤なボディがキュートで、サラによく似合っている。ドリューの愛機はHonda XR650R。

写真=谷口 京  文=小林百合子


「Me and Honda」
Honda のことを一番良く知っているのは、Honda を使っている人たち。
世界中に広がるHondaユーザーたちに実際に会いに行き、彼らだからこその楽しみ方を聞いているのが「Me and Honda」です。
ひとりひとりの人生を見つめることで、Honda の可能性を更新していきます。
もちろん、今回登場してくれたサラ夫妻の動画もあるので、ぜひご覧ください。

Youtubeでも世界中の"Me"の動画を配信中。

HP:https://www.honda.co.jp/meandhonda/
Youtube:https://www.youtube.com/watch?v=SGFiwrMl37Y&list=PLPhcsmW2rf5mZ9xKgXVSbZpujLmfT-bOZ