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砂漠特集、発売開始!
中身をちょこっと紹介します。
―取材編―

Info | 2019.06.17

夕暮れどきの砂漠を、ラクダと歩く遊牧民。遮るものはなにもなく、静けさに包まれて歩くのはどんな気分だろう? そんな想像をかきたてる表紙のTRANSIT44号砂漠特集は、本日【6月17日(月)】発売です! 

砂漠という壮大なテーマから見えてきたものは、人類の誕生から都市の文明史、環境問題、風土が生んだ食・芸術・信仰、そして今そこに生きる人びとのたくましさ。砂漠とひとくちにいっても、砂利を敷き詰めたような礫砂漠や、大きな岩石がゴロゴロ転がっているような岩石砂漠、わたしたち砂漠と聞いて想像するサラサラとした砂が美しい風紋を描く砂砂漠など、世界にはいろんな砂漠があります。

冒頭企画では、世界中の砂漠を空から鳥瞰。風で砂が動かされ、1秒たりとも同じ形はない砂漠。その一瞬の姿が写真に留められています。
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©️GEORGE STEINMETZ


「何もない」という意味の"ナミブ"砂漠が広がるナミビアでは、写真家の石塚元太良さんが地元の人たちと交流。レストランで隣に居合わせたおじさん、ヒッチハイクで車に乗せてあげた少年、苦労の末にやっと出会えた赤土色の肌が美しいヒンバの女性......。淡々とした何気ない会話のなかに、砂漠で生きる人たちの価値観が垣間見えます。
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©️GENTARO ISHIZUKA


同じくアフリカのモロッコ・チュニジアの旅では、遊牧民ベルベル人たちを訪ねました。ベルベル語を話すということは共通していますが、顔立ちはそれぞれ。ですが、同じ民族意識をもっているという彼ら。砂漠だけでなく山岳地帯や、オアシス、大都市などでさまざまな人生を送る人に出会いましたが、そこには共通した砂漠の民らしさがありました。
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©️ISAO NISHIYAMA


アジアにも砂漠はあります。モンゴルのゴビ砂漠では、若手写真家の石田真澄さんが、遊牧民のおうちにホームステイ。ヤギを1000頭、ラクダを100頭放牧させながらゲルで生活する家族です。ヤギの放牧、搾乳、毛刈りをするところ、生まれたばかりの子ヤギなど、遊牧民の小さな暮らしを、写真に切り取っていきます。
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©️MASUMI ISHIDA


オーストラリアの砂漠地帯の真ん中にある"地下都市"も取材。オパールが採掘され、オパールラッシュに沸いた町の栄華と衰退のストーリーは、メルボルン在住のドキュメンタリーフォトグラファーのアビゲイル・バーニーさんによって綴られます。
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©️ABIGAIL VARNEY


ロードトリップ企画の舞台は、国土の8割が砂漠に覆われているオマーン。1970年代以降、オイルマネーを基盤として近代化しましたが、ムスリムの伝統的な慣習は人びとのなかにしっかりと根付いています。中世の絵巻物から出てきたような昔ながらの生活をする人びとを巡って、片道1000kmを旅しました。
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©️NUMA


そして、最後は最先端のエコシティとして話題のUAE・マスダールシティ。莫大なオイルマネーの上で成り立つ実験都市の華々しさの陰には、国内人口の約9割を占めるという外国人労働者の過酷な暮らしも。未来の都市のあり方について考えさせられるページです。
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©️ETIENNE MALAPERT


ひとつの国ではなく、砂漠というテーマ切りで掘り下げたTRANSIT44号。国を超えた、砂漠というフィルターを通して、人や文化の普遍的な美しさが見えてくるはずです。

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