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砂漠号から、中身をチラ見せ。
「砂漠化」も大特集!
ー読み物編ー

Info | 2019.07.01


TRANSIT44号「砂漠の惑星を旅しよう」の発売から、もうすぐ2週間。

今回は、読み物ページを中心に、中身をチラ見せ。その中の2色刷りの〈第2特集〉では、「砂漠化」を大特集しました。乾燥地での人びとの生き生きとした暮らしを紹介する一方で、やはり砂漠化というシリアスな側面も含めずにはいられない。砂漠化は人間だけでなく、地球上のあらゆる生命と切っても切り離せないものです。

P113_もしも砂漠_トビラ_再戻.jpgillustration=YUKIHIRO TAKEDA

「もしも世界が砂漠になったら」をテーマに、砂漠化の現状や、未来に起こりうる水不足や食料不足について、そして地球の未来について展開していきます。

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まずは、砂漠化がなぜ起こるかという話から。砂漠と砂漠化した地域というのは、実は違うんです。前者が「厳しい自然条件のため、もともと植物が育たない場所」であるのに対し、後者は「土地が劣化し、砂漠に似た状態に変化した不毛の土地」。砂漠化は、気候的な要因だけでなく、人口が増えることで食料が必要になり、人間が放牧や耕作をしすぎてしまうといった人為的な要因で起こっています。それだけでなく、政治や経済など人間の活動も自然環境に影響を与えています。日本のような湿潤な場所に暮らす私たちにも関係があるんだ......とハッとさせられます。

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「20世紀の戦争が"石油"をめぐって起こったとするならば、21世紀は"水"をめぐる戦争になるだろう」。この言葉は、1995年に世界銀行副総裁(当時)のイスマイル・セラゲルディンが言ったものですが、人口増加にともなって将来水不足に陥ること必至。究極は映画『マッドマックス』のように世界中で水戦争が勃発してしまうのでは......?という編集部の想像から出発し、実際にいま起こっている世界の水戦争や、新しい水の作り方を紹介しています。

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水不足となると、当然農業や畜産にだって影響が出ます。土地を緑化して農地を増やさなければ、食べ物が不足してしまいます。イスラエルで特に盛り上がりを見せている、海水を淡水化する技術や、乾燥や塩分、暑さなどに強い植物の開発、特殊なフィルムや砂を利用した農業など、新しい緑化・農業をたくさんリサーチしました。砂漠化する未来が待っているとするのなら、いま砂漠で行われている農業というのは、未来の農業のかたちなのかもしれません。

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いざ、砂漠にひとり取り残されたらどうしのぐかという、サバイバル術のページも。実際に、アフリカや中東との砂漠に関するニュースなどを追っていると、砂漠の真ん中で起こる置き去り事件も少なくなくありませんでした。過酷な環境で生きる砂漠の民は、水脈を探り当て、家畜を毛皮・飲料・食料としてフル活用するなど、生き抜くためのたくさんの引き出しをもっています。

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砂漠化のネガティブな面だけでなく、その「何もなさ」を逆手にとって、新しいビジネスや環境都市が生まれているということも注目すべきポイントです。たとえば、北アフリカ・中東の砂漠地帯では、大規模なソーラー発電所が次々に建設されていたり、アメリカの砂漠地帯ではTESLAが世界最速の輸送システム、Uberが自動運転のトラック輸送などを行い、新しいビジネスの実験に砂漠を活用しています。また、中東には、未来にタイムスリップしたような驚くべき光景が広がっています! ゼロカーボン都市のUAE・マズダールシティやサウジアラビアにあるロボットとAIが駆使される未来都市NEOM。完成予定はまだ先だけれど、成功すれば世界の都市のあり方が180°変わるかも⁉︎

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そして最後は、宇宙と砂漠の関係について。砂漠では、宇宙関連施設が多いんです。それは、砂漠がほかの惑星と環境が似ていることや、もともと兵器の開発などで無人だった砂漠に軍事施設が多く、その跡地に宇宙関連の施設を置くことが多いからなど色んな要因があります。先史時代に描かれたという宇宙人にも見える巨大岩絵や、世界ではじめてブラックホールを観察した観測所など、宇宙と砂漠という切り口で、オカルト好きの方にも喜んでいただける企画も用意しております......!

水の惑星と呼ばれる地球が、もしも砂漠の惑星になったら。今も昔も、砂漠から生き抜くための知恵が生まれています。砂漠にはなにもないように見えて、実は未来の可能性がたくさん詰まっています。


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