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世界遺産・熊野古道の信仰に出会う。
磐座信仰シンポジウムが開催

Info | 2019.09.20

TRANSIT最新号のBOOK IN BOOKは、まるっと三重特集。
伊勢神宮のお膝元である伊勢志摩と熊野古道・伊勢路が通る熊野を訪れて、
それぞれの土地に息づく衣食住や信仰のカタチを紐解いています。

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熊野には自然崇拝が色濃く残る"聖地"がたくさんあるなかで、
とりわけ取材班が衝撃を受けたのが、天狗倉山の山中にある岩谷堂です。
元来、修験道の修行の場だったここでは、33体の観音石仏が大切に祀られてきました。
すごいのが、このロケーション。お堂の名がついていながらも、石仏は数十メートルは
ある巨大な岩窟の中に安置されているのです。

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詳しくは本誌の通りですが、古代、人々はあらゆる自然の中に神が宿ると考え、
(これが自然崇拝とか八百万の神とか呼ばれているもの)
とりわけ大きな岩は磐座(いわくら)といい、大切に祀っていたんだそう。
この巨岩を祀る「磐座信仰」は、今も熊野のいたるところで見ることができます。

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「紀伊山地の霊場と参詣道」として熊野古道が世界遺産に登録されたのは2004年。
登録から15周年を記念し、この磐座信仰にフォーカスしたシンポジウムが開催されます。
磐座信仰、修験道、神仏習合などをテーマにしたパネルディスカッションが行われ、
「紀伊山地の霊場と参詣道」の本質的な価値を考えるこのイベント。
パネルディスカッションに登壇するのは、聖地研究で有名な植島啓司氏をはじめ、
紀伊山地の信仰に詳しい、吉野・高野山・熊野の重鎮級の識者が勢揃い。

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熊野に息づく自然信仰の奥深さ、またその価値や魅力について識者の知見に触れ、
考える貴重な1日。自然のなかで過ごすのがすっかり気持ち良くなったこの季節に
熊野古道歩きも兼ね足を運んでみては?

写真は全て(c)YUTAKA MATSUBARA

▽イベント情報
世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』と磐座信仰シンポジウム
日時:2019年9月29日(日)13:30~16:30(開場12:30)

会場:尾鷲市民文化会館 せぎやまホール

住所:三重県尾鷲市瀬木山町7番1号
料金:無料(事前予約制)先着900名
ご予約&お問い合わせ:0597-23-8223(尾鷲市商工観光課観光交流係)


▽登壇者
植島啓司(うえしま・けいじ)宗教人類学者
九鬼家隆(くき・いえたか)熊野本宮大社宮司
内山裕紀子(うちやま・ゆきこ)くまの体験企画代表
五條良知(ごじょう・りょうち)金峯山修験本宗管長
田中利典(たなか・りてん)金峯山寺長臈
村上保壽(むらかみ・ほうじゅ)高野山大学名誉教授