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TRANSIT48号
古代文明をめぐる
旅の企画をご紹介。

Info | 2020.06.23

6月26日(金)に発売予定のTRANSIT最新号「美しき古代文明への旅」。
今号では世界中の古代文明にゆかりのある地を旅した国内外の写真家などが、それぞれの視点で今の時代に生きる人びとと古えの時代に思いを馳せています。自由に旅へ出られない時期がもうしばらくつづきそうですが、いつかまた出かけられる日を思い描きながら、旅の追体験ができるはずです。

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©︎ NOUR EL REFAI

大河が流れるところに文明あり。「エジプトはナイルの賜物」と言われるように、古代エジプト文明はアフリカ大陸を滔々と流れるナイル川の流域で生まれました。ファラオが君臨した古代エジプトの時代から、そのナイルのほとりでヌビアという民族が独自の暮らしを営んできました。彼らはアスワン・ハイダムの建設を理由に、数千年に渡り住みつづけて来た土地を政府によって追われてしまいますが、それでも独自の文化を継承し生きつづけています。結婚式では、参列してほしい人に遠くの村まで直接会いに行き招待の意向を伝えるなど、時代に翻弄されながらも、家族や仲間を大切にしてたくましく生きつづける彼らの姿に心動かされます。


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©︎CATHERINE MICHELE ADAMS

病を患ったアメリカの写真家が、暮らしていたNYを飛び出して、中東や中央アジアのシルクロードを旅する紀行文も。人生に訪れた危機をギフトととらえ、救いと癒しを求めて危険を顧みずひとり旅に出た彼女。古代遺跡と現代の高層ビルのコントラスト、現地で生きる人びとに触れ、写真家の心情が変化していきます。

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©︎SATO KENJI

写真家・佐藤健寿さんが5W1Hをキーワードに謎の多い遺跡や遺物、オーパーツなど、世界の不思議を集めました。佐藤さん曰く、「現代では"未知"が発見し尽くされたように見えて、実はいまだ解き明かされない謎は多くあり、新しい謎も見つかりつづけている」のだとか。モアイ像やマチュピチュなど誰もが知っている遺跡の不思議から、ミクロネシアの水上都市ナン・マドール遺跡、「魚人」信仰のあるセルビアのレペンスキ・ヴィル、紀元前につくられたとは信じがたい精密機械などマニアックなものまで15個の不思議を厳選しました。

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©︎TAKAYUKI HANAFUSA

アルジェリアやチャド、モロッコなど、壁画を巡る旅を綴ったページも。氷河期と間氷期を繰り返す地球のサイクルの中で、草木が生い茂ったり、砂漠が広がったりと姿を変えてきたサハラ。時代によって様々な民族や動物が行き交ってきました。先史時代から残る無数の壁画を通して、何千年も前に生きた人びとと心を通わせた旅の振り返りです。

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©︎SAORI TAO

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©︎MASAHIRO MURAMATSU

マヤ文明をはじめとした高度な社会を築き、現代人にとって不思議で魅惑的な文化の痕跡を残したメソアメリカも旅しています。メキシコのユカタン半島を中心に繁栄したマヤ文明の遺跡を訪れた旅人のショート・ショート。そしてグアテマラ・メキシコを横断しながら、小さな町や村で出会った人びとにカメラを向けた写真家のエッセイ。いずれも昔と今のマヤの人びとの死生観や神秘さが伝わってくる物語です。

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タリバンがバーミヤンの大仏を破壊したというニュースを覚えている人は多いのではないでしょうか。1960年代にユネスコが設立されて世界遺産の登録と保護が盛んに行われるようになった一方で、貴重な文化遺産が失われている場所も多くあるのが現実。民族間の対立によって、相手の遺産を破壊するということがどれほど大きな問題であるかを示唆しています。

古代に思いを馳せ、現代の人びとの生きように触れる数々の旅。心動かされる物語をじっくり楽しんでいただきたいです。

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お詫びと訂正