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Fitbitと旅するサンフランシスコ Vol.2

Travelog | 2017.02.20
活動量計「Fitbit」と共に歩くサンフランシスコとナパバレーの旅、2回目。(第一回目はこちら)今回は、サンフランシスコ市内から、 バスで2時間ほど移動してナパバレーへ。2010年にグランドオープンを迎え、大自然の中に佇むワイナリー「 KENZO ESTATE」にお邪魔した。その後、市内に戻ってからはフェリービルディング内を散策してきた。
  • 掲載号: 未掲載 / 撮影 : 三橋ゆか里
  • ルート: サンフランシスコ

ナパに移動する前に、ラテを求めてマーケットストリートの「M azarine Coffee」 へ。空港から市内への移動手段 としても便利な地下鉄 BARTのモンゴメリーストリート駅近く。サンフランシスコのカフェにはWi-Fiが完備され ているところが多く、ノートPCを開いて仕事をする人が頻繁に見受けられる。

ラテを飲み、早朝の澄んだ空気で目が覚めてきた。そう、Fitbitは睡眠もトラッキングしてくれると聞いて、昨晩 は手首につけたまま眠りについた。希望の起床時間を設定すると、音が鳴らないサイレントアラーム(軽度の バイブレーションのみ)で知らせてくれる。朝起きたら、専用スマホアプリで昨晩の睡眠をチェックできる。

毎晩の睡眠時間、目覚めた回数、寝返りの回数などがわかる。熟睡した、眠りが浅かった、なんだか疲れが とれなかったなど大体の感覚でしかわからなかった睡眠状態を、具体的なデータとして教えてくれるため納得 感がある。Fitbitの睡眠トラッキングを使い続けると、平均的な起床時間などをもとに起床時間などを提案して くれるようになる。

早朝時点の歩数は755歩。ゴールデンゲートブリッジを渡って、2時間ほどかけてナパバレーに移動。バスに 乗っている最中にFitbitが振動し、"Feed me 220 steps!"と歩くよう促してくれた。この「reminder to move」とい う機能は、1時間250歩に満たない場合、10分前にそれを通知するもの。オフィスワークが多い人なども、無理 のないペースで運動不足を解消できそうだ。

マリン・カウンティとサンフランシスコを結ぶゴールデンゲートブリッジは、瀬戸大橋と姉妹橋なのだとか。マリ ン・カウンティ側にある展望台から見たサンフランシスコ。この辺りは霧がよく発生するため、大きな橋が完全 に姿を隠してしまうこともある。この日は快晴でラッキーだった。

道中も葡萄畑を横目に見ながら、たどり着いたのが「KENZO ESTATE」。カプコンを創業し、アミューズメント 産業で成功を収めた辻本憲三氏が立ち上げたワイナリー。1990年の土地購入から紆余曲折を経て、2002年 に栽培家のデイヴィッド・アブリューさんと醸造家のハイディ・バレットさんをチームに迎え入れた。その3年後 となる2005年に初の収穫を迎えた。

KENZO ESTATE唯一の白ワイン「あさつゆ asatsuyu」は、全米でベスト・オブ・ソーヴィニヨン・ブランに選ばれ た。ワイナリーは、ナパ群の中でも最南端に面しているが、サンパブロ湾からの冷たい風が立ち込み、天気 が良い日でも霧で真っ白になる。霧が去った後も朝露が残っていることから、asatsuyuと名付けられた。毎年 完売の人気商品だ。

東京の中野区と同じほどだという470万坪の広大な土地で、葡萄畑として使われているのはワイン作りに理 想的な4%だけ。まだ開発できる土地はあるものの、自然が美味しい葡萄を育むという考え方のもと、自然との 共存を大切にしている。ハーベストの時期に訪ねると、品種ごとに実を食べ比べることもできる。ワイン用の 葡萄は美味しくないという人もいるが、糖分29度と甘いのが特徴だ。


発酵には、コンクリートとステンレススティールと2種類のタンクを使用。使い勝手の良さから、最近はステンレ ススティールを使うワイナリーが大半だが、タンク内のジュースを自然に近い形で発酵できるといったコンク リートタンクの良さが最近見直されている。一番小さなもので3トン、大きなものでは10トンの葡萄を収容でき る。選別したきれいな葡萄を入れたら、2週間ほどかけて発酵させていく。

約3年がかりで完成するというKENZO ESTATEのワイン。土地にあった丘を活かして作られた自然の冷蔵庫 には、フレンチオークの樽が並ぶ。中の温度は13度前後、湿度は70%ほどに保たれる。Opus Oneのように新 樽ばかりを使うワイナリーもあるが、醸造家のハイジさんはオークが強い仕上がりを好まない。KENZO ESTATEでは6割を新樽で、残り4割を使われたことのある樽で寝かしている。

赤ワインは、左から順に「紫鈴 rindo」、「紫 murasaki」、「藍 ai」。rindoは、KENZO ESTATEのフラッグシップワ イン。グラスを口元に持っていくと、まず、心地よい果実のアロマが鼻腔をくすぐる。最初に口にした時は、 rindoが一番飲みやすい印象を受けたが、どれも時間の経過とともに表情を変え、味わい深さを増していく。

ランチにいただいたのは、有名フレンチビストロ「B uchon」 から取り寄せた料理。トーマス・ケラー氏がシェフを 務めるBuchonは、全米一予約の取りにくいレストランと言われる三ツ星レストランとして知られる。シンプルな サラダをいただいたが、酸味と甘みを感じさせるドレッシングがワインの味を引き立ててくれた。
KENZO ESTATEでの数時間はあっという間に過ぎていった。名残惜しくもサンフランシスコ市内に戻り、昨日 は通りかかっただけだったフ ェリー・ビルディングへ 。観光客にも地元住民にも人気のスポットだけあって、朝 から晩まで人通りが絶えない。


フェリー・ビルディング前に到着したのは、16時20分。スマホを持ち歩くようになってから腕時計をしなくなった が、Fitbitが腕に時刻があることの便利さを思い出させてくれる。Fitbit Charge 2なら、手首を自分のほうに傾 けるだけでディスプレイが光り、現在時刻を教えてくれる。

フェリー・ビルディングの外にあるアーケードエリア。シングルオリジンのカカオ豆からチョコレートをつくる「ダ ンデライオン・チョコレート」 や、サードウェーブコーヒーを牽引する「ブルー・ボトルコーヒー」など、サンフラン シスコ発祥の店が並ぶ。ダンデライオンは本店に続く2号店に蔵前を選び、ブルーボトルは最近中目黒店と品 川店をオープンした。ちなみに、ブルーボトルはフェリー・ビルディングの中にも店があるが、外の店のほうが 空いていて穴場かもしれない。

高い天井から光が差し込み、両サイドにさまざまな店が立ち並ぶフェリー・ビルディングの中。レストランなど も合わせると、全部で5 0店舗ほ どを収容している。お店を一つずつ吟味して歩けば、この中だけで余裕で数 時間を過ごせてしまいそうだ。

ミッドセンチュリー(1950年代)のアメリカン陶器を扱う「H ealth Ceramics」 、雑貨ショップ、ガーデニングショッ プ、本屋さん、アイスクリームショップ、イタリアンスーパーからオリーブオイル専門店まで、とにかくお店の種 類が豊富。11月も中旬に入ると、クリスマス仕様に衣替えした店も多く、ウィンドウショッピングをするだけでも楽しめる。
肉や魚といった生鮮品のほかに、きのこやチーズなどの専門店も。きのこ専門店「F ar West Fungi」 は豊富な 種類のきのこに加えて、トリュフソルトなども取り扱う。左上に見えるきのこは、味がまるでロブスターのようだ ということで「Lobster」と名付けられている。

ワインもチーズも、フェリー・ビルディングで調達できる。チーズショップ「C owgirl Creamery」 では、カウンター 席でサンドイッチなどの軽食を食べられる。毎月、3・6・12種類の厳選されたチーズが届く定期購入型チーズ クラブも展開している。

フェリー・ビルディングはその名の通り、フェリー(客船)でサンフランシスコ市内に通う人達のための船着場で もある。ご覧の通り、屋内にはフェリーの出発時刻を告げる時刻表がある。



フェリー・ビルディングに到着した時点で7,044歩だったため、お店を歩き回ったことで1日の歩数目標値 8,000 歩に余裕で達成できた。あくまで感覚値だが、Fitbit Charge 2は充電することなく丸3日ほど持つ。バッテリー 残量はスマホアプリでチェックすることもできるし、残量が少なくなるとEメールも送られてくる。本来こうしたデバイスは就寝中に充電することが多いが、Fitbitは睡眠もトラッキングしてくれるため、できれば着けたままで 寝たい。オフィスワーク中など、あまり動かないでいる最中に充電するのが良さそうだ。


Fitbitのもう一つの楽しみ方に、バンド部分の着せ替えがある。普段使いやランニングなどに出かける時は、 今回着用しているようなクラシックなスポーティタイプ。今日のワイナリーのように、ちょっとおしゃれして出掛 けたいなら、レザーのバングルや、製品によってはシルバー&ゴールドのメタルバングルも。気分やTPOに よって自由に組み合わせられるのが嬉しい。
最終回となる3回目は、ノースビーチ地区、テレグラフヒルの頂上に立つ「Coit Tower」と、そこから海外付近ま で降りられるフィルバート・ステップスを巡る1日をお届けする。

■関連情報

アクティビティ記録デバイスなどの情報が得られる Fitbit オフィシャルサイト





  • 掲載号 : 未掲載 / 撮影 : 三橋ゆか里
  • ルート: サンフランシスコ