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カマルグの牧場シャトー「Le Mas De Peint」にて

Travelog | 2011.08.17
ローヌ川の河口には「カマルグ」と呼ばれる広大な湿地帯が広がる。様々な生態系の揺りかごとして機能し、古くからカウボーイ達が暮らした土地。牧場にステイし、自然風景を楽しみ、動物と触れ合い、素朴な牧童との交流を楽しんだ。

湿地帯という特性上、森林はほとんど見かけない。カウボーイたちはカマルグ馬という、この地方特有の白馬に跨がり、平原を闊歩する。

湿原で自由に草を食む牛は闘牛用として、また食用としても育てられている。牛肉を使った伝統料理も人気がある。

カマルグ湿原の東、アルルからクルマで45分ほどの距離にある牧場ホテル「Le Mas De Peint」。カウボーイだったジャック(故人)と建築家の妻・ルーシーが1994年に開業した5つ星シャトー。

17世紀の建造物という宿泊棟は2階建て。500ヘクタールの敷地に、わずか8つの部屋の客室と5つのスィート・ルームがあるのみという贅沢さ。

部屋は南仏的であり、そして女性的。壁の色や家具類のバランスが特に可愛らしく、くつろぎの空間を演出する。

カーテンで丸く仕切られたシャワーのフランス的。広々としたバスルームには陽光が差し込み、とても気持ちいい。

闘牛はスペインのイメージが強いが、この地方でも非常に盛ん。牛のはく製を無造作に飾る、カマルグならではのワイルドなセンス。

日差しの非常に強い南仏は、5月でも真夏のような気候。観光もほどほどに、プールで読書しながら時間を過ごすのも悪くない。

夕方、地元のカウボーイたちに連れられ、牧草地へ。頭数管理のため子牛に刻印を押す作業を見せてくれた。

Le Mas De Peintは、独自の闘牛場を持っている。この日はカウボーイたちが美しい女性に渡すブーケを奪い合う、この地方での日常的な遊びを披露してくれた。

リビングルームと連続するダイニングルームはさほど広くはないが、居心地が良い雰囲気を大切にしている。オープンキッチンのまわりをシェフやギャルソンがてきぱきと行き交う。

この夜のメインは魚料理。地魚のブイヤベース風を自家栽培野菜のグリルやサラダと一緒に。伝統的であり独創的という、地元の名シェフのセンスが凝縮されていた。

スペインに近く、カウボーイがいて、闘牛の盛んなカマルグは、フラメンコギターの音色が似合っている。ジプシーキングスは、実はこの地方の出身なのだそうだ。

西アフリカから飛来するフラミンゴの群れを目の前で観察できる。甲高い鳴き声と、翼が空を切る豪快な音は、まさに圧巻のひと言。

ローヌ川がもたらす恵みによって、広大な湿原は雄大で男性的な土地となった。そうした風景の中に佇む動物たち、そこに暮らす心温かき人間たち。フランスの全く違った一面を体験する事のできるカマルグを、ぜひ多くの人に旅して欲しい。


Hotel Information


Le Mas De Peint


スタンダードルーム 235€〜
ジュニア・スィート 375€〜
スィート・ルーム  435€〜
(すべて一部屋あたりの料金)


ランチ 39€〜 / ディナー 55€〜
アクティビティ:乗馬、闘牛観戦、結婚式、4WD湿原ツアーなど


WEB : http://www.masdepeint.com/
ADDRESS:Le Sambuc 13200 Arles, France
TEL:(+33) 4-9097-2062
FAX:(+33) 4-9097-2220