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スイスの光【前編】

Travelog | 2011.10.07
ヨーロッパの小国、スイス。名峰アルプス山脈に世界規模の商業都市、さらには人口300人足らずという秘境の村まで......、九州本島とほぼ同じ大きさの国土には、異国のような26のカントン(州)が共存している。大都会・チューリヒから電車に乗り、アルプスの秘境・グラウビュンデン州を目指した真冬の旅の前編。

旅のはじまりはチューリヒ中央駅から。140年の歴史ある建物は、巨大な凱旋アーチの連なりが美しい。チューリヒ国際空港からは電車でたったの10分。

ヨーロッパ有数のターミナル駅は、隣国間を行き来する国際列車の発着で常に忙しい。ここでは、たくさんの出会いと別れを目にした。

結婚して50年目を迎える老夫婦。仲良しの秘訣を尋ねると、「一緒に山に行くこと!」と答えた。

スイスは兵役義務がある国。19歳になるとすべての男性は新兵学校に通わなければならない。永久中立国というイメージとは違う、意外な光景。

街中をすみずみまで張り巡らしているトラムは、移動に便利。切符を買う人はほとんど見かけず、スイス人はみんな乗り放題のパスで利用していた。

グロスミュンスター(大聖堂)の鐘楼からの眺め。綠溢れるこぢんまりとした中世の街並みは、金融企業が軒を連ねるチューリヒの印象とほど遠い。

石造りの高架橋をショッピングモールに改装した「VIADUKT」は若者に人気のスポット。チューリヒ西区には、同様のリノベーション店舗が増加中だ。

VIADUKT内のマーケットの一画にあった、常時150〜200種類のチーズが揃う専門店。スイスにはおよそ1000種類のチーズがある。

家族連れで賑わっていた、人気のベジタリアンレストラン。洗練されたインド料理やイタリアンを求めて、食への関心が高い人たちが集まっていた。

チューリヒから電車で2時間、グラウビュンデン州への入り口となるクールへ。ここは、5000年の歴史あるスイス最古の街。

街はゆっくり歩いて回っても1時間で十分な大きさ。夜、旧市街を散策すると、おとぎ話の世界が広がっていた。

クールから西へ80キロ、スイスを表する建築家ピーター・ズントーによる「聖ベネディクト教会」を見に行く。小さな村では、人より牛の方が多かった。

円錐形の建物のなかは、刻々と変化していく光の表情が美しい。彼は、ほかにも温泉施設「ヴァルス」など、光を巧みに取り入れた建築で知られる。

途中で見つけた老人ホーム。教会と墓地が隣接していて、平和で穏やかな空気が「死」のイメージとはだいぶかけ離れていた。

山間の村では、日向と日陰の気温の差が激しい。一日中日光が当たらないところはずっと雪が残ったままで、春の訪れも遅い。

地域ごとに、メジャーな言語が異なるスイス。これは、上からロマンシュ語、ドイツ語、イタリア語、英語、日本語で書かれた標識。

クール〜イタリアのティラーノ間を結ぶベルニナ急行は、真っ赤な車体が特徴。険しいアルプスの峠から温暖なイタリアの低地まで、標高差は1800m以上。




取材協力
スイス政府観光局(http://www.myswiss.jp)
スイス インターナショナル エアラインズ(http://www.swiss-japan.co.jp/)
レイル ヨーロッパ ジャパン(http://www.raileurope-japan.com/)