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自由はきっとここにある

Travelog | 2011.09.30
西海岸の果てなき未知をジェットコースターのように爆走する。国境を越え、灼熱の大地を走り抜け、街々で出会いと別れを繰り返す。自由とは何か?なんて小難しいことを考えてはいたが、道の途中で捨てた。それはずっと自分にくっついて来たから。自由は燦然と"ここ"にある。

今回の撮影はとにかく、ひたすら走った。LAから郊外へ抜けると、「↑GOD」なる道路標識。あわててカメラを構えたら・・・。


目の前に車が飛び出してきて、派手に回転しながらカーレーンにクラッシュ。出だし早々、天に召されるとこでした。


ティファナにて。逞しい体付きのティーンの少年達が、国境際に置かれたトランポリンで柵よりも高く飛び上がっていた。国境上空を監視するアメリカのヘリをおちょくるように。


サルヴェーション・マウンテンにて。そのサイケデリックな色使いは、レナードが創作を始めた70年代の精神を象徴するようでもある。映画イントゥ・ザ・ワイルドのロケにも象徴的に使われている。


現在、山を管理するボランティアが暮らすバンの中。外の気温は45度オーバー。近くには町らしい町もなく、ほとんど修行僧のような暮らしぶり。


レナード・ナイトは元々信心深い人間ではなかった。朝鮮戦争からの退役後、1967年のある日、突然バンの中で「神は愛」である事を理解したのだそうだ。それからのレナードは全ての仕事をやめ、自らのミッション(山の設営)に従事した。


空き缶で描かれた「GOD BLESS AMERICA」。カレクシコ側の民家にて。

ネヴァダ州の不毛地帯。何もない荒野に、打ち棄てられた車と、売春宿がときどき。

デスヴァレーを走っている途中、野生のロバに出会った。谷間に響き渡る大きな蹄音で、こちらを威嚇した。

ジョシュアツリー国立公園にて。フリーウェイをぼーっと走りながら、気に入る形の木を探した。

デスヴァレーのど真ん中で車がパンク。ギターはメキシコで買ったアバンギャルドなアコギ。

かつて隆盛したLAのダウンタウンも今は寂れ気味。相変わらず人種はゴッタ煮的で、白人が少ないのが印象的だった。


取材の中心となった、ベニス・ビーチ。人も空気も、すべてがオープンな雰囲気で気持ちが良い。かつてドッグタウン(ビーチスラム)と呼ばれたような不穏な空気はもうない。


ビーチの一角で即席パーティーが始まると、警察がすぐに駆けつけた。しかし女のダンサーは、警察のサイレンをBGMに、回転灯をミラーボール代わりにして警察を挑発するように踊り続けた。


警察に拘束されそうになると、ダンサーは彼氏に走り寄って抱擁とキス。パトカーに乗り込む彼女に、ビーチからは拍手喝采。


旅の終わりはサンフランシスコ。学生時代、しょっちゅう足を運んだオーシャン・ビーチは相変わらず、最高の夕日を見せてくれた。