TRANSIT /  Travelog  / TRANSIT14 / USA  / here

バック・トゥー・カリフォルニア/自由の源流を求めて

Travelog | 2011.10.14
アメリカ西海岸を代表する州、カリフォルニア。中でも、リベラルな街として知られるサンフランシスコを出発し、自由なスピリッドの源流を探して東へ。国道沿いのスモールタウンを走り抜け、向かったのはヨセミテ国立公園。都市、ロード、自然と、カリフォルニアの多様な風景の中にアメリカの原風景を探す車旅に出た。

旅の出発点、サンフランシスコに辿り着いたのは夜遅く。空港でハーツのレンタカーを借り、そのまま街中心部のノブヒルにあるホテルへ。夜が明けようとしている頃、眠りにつく。


日産のムラーノを運転して向かったのは海を眺められる丘。サンフランシスコ名物の霧が徐々に消えて、青空の下に真っ赤なゴールデンゲートブリッジが姿を現した。


サンフランシスコを発ってフリーウェイを一路東へ。途中、いくつものスモールタウンを通り抜ける。映画『バグダッド・カフェ』に出てくるような大型のトレーラーが、小さな道を走り抜けて行く。


都市を離れると、外食レストランがすべてファーストフードという街も多い。ドライブスルーでハンバーガーを買い込んで、そのまま走り続ける。


昔ながらの方法で作った薫製ベーコンをローストしたサンドイッチ。チェーン店とは違い、その街にしかない、オリジナルなファーストフード屋には、家族連れが大勢来ていた。


街外れにトレーラーを使った屋台を出していたのは、メキシコからの移民と思われる人たち。店の人も客も話す言葉はスペイン語。炭火で焼いた肉をはさんだタコスは、今回の旅でも最高の一品だった。


ヨセミテ国立公園を一度通り過ぎて向かったのは、公園から車で30分ほどのキャンプ場。ハイシーズンに公園内のキャンプを予約するのは至難の業なので、ちょっと離れた場所を探した。敷地内はゆったりで、流れる時間もゆっくり。


キャンプ場では、お湯を注ぐだけで作れるキャンプ食をいただく。現地のアウトドアショップで購入したチリビーンズは驚きのおいしさで、キャンプ文化の先進国であると納得。ただ、マルちゃんのカップ麺も捨て難い。


ヨセミテ国立公園内では、ハーフドームの頂上に登る一番厳しいトレッキングルートに挑戦。国立公園のパイオニアであるアメリカらしく、自然を楽しめるよう、至るところにサポートがほどこされている。


ハーフドームを下から見上げる。ここから頂上までは10kmほどある。朝6時半に出発して、早めに登り、日が暮れる前にトレッキングを終了できるようにペースを考えながら登って行く。


登山途中、穏やかに流れる川に当たる。水が透き通り、底まで見通すことができる。からっとした気持ちのいい風が抜け、疲れた身体を癒してくれる。先のほうでは、ミュールシカが悠然と歩いていく。


トレッキングルートを通ってしてハーフドーム頂上をたどり着くためには、南東側から岩肌を登って行く必要がある。高さにして約120m。岩に打ち付けられた杭に通されたワイヤを両手がつかみながら、ゆっくりと登って行く。


頂上からは、はるか先まで広がるシエラネバダの山脈を見渡せる。ハーフドームには、トレッキングルート以外に、ほぼ垂直の絶壁をクライミングで登る方法もある。頂で出会った二人組は、しばらく休暇を取って、クライミン漬けの生活を送るという。ヨセミテには自由なライフスタイルを謳歌する人々に多く出会った。


夕暮れ時、ハーフドームを展望台から眺める。沈み行く太陽が最後の光で頂点を照らし出す。音のない静寂の中で光に包まれていると、すべてのことが浄化されていく。


『カリフォルニア完全ガイド』

トラベログで紹介したカリフォルニアの旅の全貌は、
TRANSIT西海岸号の特別付録「カリフォルニア完全ガイド」で。

サンフランシスコ、ヨセミテ国立公園のほか、ロサンゼルス、デスバレー国立公園への旅も紹介している。

撮影:谷口 京( http://keitaniguchi.net/ )・・・・写真家/登山家としての顔をもち6000mを超えるヒマラヤにも赴くなど、エネルギッシュな活動を続ける谷口氏が撮り下ろしたアメリカの大自然:ヨセミテやデスバレーから、街の人々の息づかいが伝わる写真まで、カリフォルニアのハイライトが詰まった1冊です。

取材協力:カリフォルニア州観光局(http://www.visitcalifornia.jp/)