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Hike Through the Long Trail vol.2

Travelog | 2012.01.20
アメリカが誇る長距離自然歩道「パシフィック クレスト トレイル」。国内外のハイカーが、いつかはきっとと憧れる世界有数のロングトレイルのひとつだ。豊かな手つかずの自然を感じ先人の足跡が残した道のりを辿る、遥かなるロングトレイルの旅へは第2回。コロンビア誕生の地、オレゴンの大地を歩く。

今回の取材日数は約2週間。移動の足は空港で借りたレンタカー。5人のクルーを乗せて、トレッキングポイント目指し、アメリカの荒野をひた走る。


トレイルに入るポイントには、この場所を訪れているハイカーたちの車がちらほら。中には馬を連れた車もあった。日が落ち、あたりは紫色のグラデーションに包まれた。


トレイルから少し歩いたところでテントを張る。昼間、ひどくうるさかった蚊の大群は、夜の訪れとともにどこかへ去っていった。しかし、快適さと引き換えに寒さがやってきた...。


取材は7月も終わりに近づいた頃だったが、標高が高く(2000mほど)夜になれば気温は下がる。気付けば頭上には満点の星空が。寝袋にくるまっていつまでも寝っ転がって、瞬く星々を眺めていた。



これから登るのは「スリーフィンガードジャック」というピーク。メイントレイルから少し外れて、その山頂を目指す。標高が上がるにつれ、残雪が目立つようになってきた。


ここからのトレイルはこんな感じ。簡単に見失ってしまうような、「けもの道」といっても過言ではないものだ。このか弱い小径が4200kmもアメリカの西海岸を繋いでいると思うと不思議な気分になる。


そして我々クルーの行く手を阻む残雪。分厚く積もった雪でトレイルは見えず、ここから先頼れるのは「勘」だけである。


遠くに望むのはマウントワシントン。その先にはスリーシスターズと、山脈に沿って高峰が連なる。だんだんと、その全貌が見えてきた。


今までの撮影取材のなかでもかなりハードな今回の旅。写真奥に見える湖よりずっと遠くから登ってきたのだ。天気がいいのは嬉しいが、雪の照り返しが眩しい。


スリーフィンガードジャックの山頂はもう少し先。尾根に沿って進む。ちなみにここまで来るともうトレイルはなく、アクセスできるルートを探してひたすら登る。

切り立った崖の上で一枚。麓の木々はすべて枯れてしまっていたのだが、ハイカーの話を聞くところによると少し前に山火事があったようだった。足下には緑が芽生え、自然は全力で回復しようとしていた。

街にあるWalmart的な大型スーパーで買った安いリンゴ。ナイフで剥いて雪で冷やせば、これ以上のごちそうはない。ちなみに雪を掘るのに活躍したのはカメラのレンズフード。

目的のスリーフィンガードジャック山頂。美しい風景に心を奪われるのだが、実際はここも蚊だらけで留まることすら許されないのだった。手で払いつつも達成感に浸る。

山頂からの眺め。登り続けて4時間くらいだろうか。クルー全員、荷物を放り投げてオレゴンの大地を俯瞰する。

そして帰途へ。来た道を見失い、道なき道を歩き、迷いながらも下山してゆく。気の利いた看板もなく、トレイルを見失っては見つけて、それを繰り返し少しずつ戻ってゆく。

駐車場へようやく戻ってきた。服を着替え、ブーツを脱ぎ、水分補給をして一休み。往復10時間以上のロングトレッキング。お疲れさまでした!


麓のガソリンスタンドで給油。するとハーレーにのった数人が轟音を響かせてやってきた。見た目はいかついのにやたらニコニコしていて和む。このあとクルーは近くのモーテルに宿泊。トレイルを辿り南下してゆく旅は、まだまだ続きます。



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