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トルコで出会った「いいかお、いいもの」たち

Travelog | 2012.01.13
2011年、オイルレスリングの記念大会が開かれたエディルネ。レスラー、フォークダンスの少女、店売りのおやじ......かつて通いつめたその場所には、今も変わらない人びとの営みがあった。そして、エディルネの次に足を伸ばした街や村では、伝統を受け継ぐ職人や漁師たちとの出会いが待っていた。

エディルネで毎年開かれる、トルコの国技ヤール・ギュレシ(オイルレスリング)の全国大会。今年で第650回記念大会を迎えた。子供の部からBaş(横綱)の部まで、毎年1300人ほどが国内全土から出場する。

大会会場に建てられた伝説のレスラーの銅像。右は伝説の横綱で、僕の友人タシジさんのもの。エディルネ市長は今後もレスラーの銅像を建て続け、会場のある地区をいっぱいにしたいと言う。

650回記念大会を盛り上げる地元エディルネのフォークダンスチームの美少女たち。今年はエルドアン首相が列席するという事で警備がとても厳重だったが、なぜか首相が来てから全てがゆるゆるになった。

毎年この大会でオイルレスリングと共に人々の注目を集めるのが、実業家たちが羊を競り落として勝ち取る「アー」の称号の行く先である。レスラーと同じく、3年連続で落札すると黄金のベルトが永久保持できる。

大会会場外で売られているケバブ。おやじの自信たっぷりさとは裏腹にあまりおいしくなかったが、不味いものとの出会いもまた感動的であると思う。

シルクロードで香料サフランの集積地として発展し、17世紀に最も栄えた町サフランボルの夕景。ここで日没を待ちながら飲んだビールの味を僕は一生忘れないだろう。

サフランボルで最初にレンズを向けた、庭の手入れをしていたおじさん。夏場はこの別宅で過ごすという。僕がレスラーを撮り過ぎておかしくなっているのか、こういう人を見るとシャッターをきらずにはおられない。

12歳から45年以上この地で靴を作り続けているというReçep Yılmaz。仕事への誇り、靴への愛情が表情から溢れている。

「娘は地元の有名レストラン(本誌掲載写真のレストランオーナーの店)へ嫁がせた!」というアマスラの元漁師 Bahtiyar Kaya。最後には向こうからお願いされてツーショット写真を撮った。

「日本がソナー(魚群探知機)を作って輸出するせいで小魚が減ってしまい、漁師商売あがったりだ!」と繰り返し語る Necati Başaran。