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カチカル山脈の歩き方

Travelog | 2012.02.19
日本では知られていないけれど、グルジア国境に近いトルコ黒海地方には、緑に囲まれた秘境がある。標高3,972mを誇る最高峰カチカル山をはじめ、3,400m級の峰々が並ぶ山脈は、美しい山並や絵画のような峡谷が続き、山野草が咲き乱れる斜面にはヤイラと呼ばれる集落が点在する。テントを担いで縦走するも義、ランチを片手に気軽なピクニックを楽しむもよし。トルコでトレッキングの旅に出てみるのも悪くない。

トルコなのに、スイスのようなドラマチックな風景。拠点となるバルハル(Barhal)の村はエルズレム(Erzurem)から車で5時間ほど。途中の町、ユスフェリ(Yusufeli)バスを乗り継いでも辿り着ける。

夕食前の村を散歩してみた。それにしても鍋がでかすぎ。

男たちは養蜂に精を出す。トルコで最も花の種類李が多いこの地方のハチミツは国内で最高級とされる。

さて、山歩きへ。今回は丸1日かけてのんびりピクニックすることにした。

振り返ると絶景が広がる。すでに標高3000mくらいの地点なので、息切れが激しい。

斜面では様々な人が暮らしている。野菜を摘んでいる少女に出会った。すぐ近くの家で夏のあいだ暮らしているとのこと。

その近くの家屋には妹と父が。普段は女子高に通う17歳も、夏のあいだは家業を手伝うため山に戻る。えらい。

家屋は家畜のスペース、人間の居住エリア、そして牧草を保管する倉庫からなる。

山野草の咲き誇る春先(5月)が最も美しい季節と、ガイドをしてくれたペンションの息子が話してくれた。

湧き水の味は最高にピュア。人が住んでいないから汚染もゼロ。一度この味を知ったら、もうエ○アンやボル○ィックなんて飲めないっす。

だいぶ頂上に近づいてきた。たぶん3300mくらい。すでに午後2時をまわってしまったため、頂上は諦めることに。

翌日、山の別の斜面で暮らす家族に会いにいった。「バルハル(このエリアの名前)のランボー」を自称する若い男は、レスリングが得意だとか。試しに「君はエディルネのオイルレスラーたちよりも強いか?」と尋ねたら、苦笑いしながら「いや......あそこへ行ったら秒殺される」

村を訪ねると必ず食事をご馳走になる。東アジアの人間が来ることはめったになく、彼らもこちらの一挙手一投足に興味津々の様子。

ランチのメインはピーマンのピラフ詰め。自家製チーズの味も絶品。村々を訪ね歩き、心優しき人々と交流する。単なるトレッキング旅行にとどまらない、魅力溢れるカチカル山脈。もしもバルハルを拠点にするなら、今回お世話になった 'KARAHAN PENSION'を推薦する(というかここくらいしか英語の通じるペンションは無い)