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冬のはじまり、夏の家から

Travelog | 2011.12.09
東黒海沿岸地方の中心地トラブゾンから1時間半ほどの、山奥にある小さな村。人びとは鶏を飼い、野菜を育て、編み物をしてのんびり過ごす。ささやかな暮らしをおくるアンネ(お母さん)の家で、3日間のホームステイ。

トラブゾンからドルムシュ(乗合バス)でアタキョイ村へ。降ろされた場所は、中心地かと思うほどに何もない。けれど、安心感のある懐かしい雰囲気。

モスクを囲むようにして家が並ぶ。この辺りには2000人ほどが暮らしているそう。

ホームステイ先の家に到着すると早速テラスでガーデンランチ。アンネの義妹ファトゥマがボレキと葡萄の葉のサルマスを作って待っていてくれた。

トウモロコシを軒先に吊るして乾燥させている光景は、黒海地方特有の冬の風物詩。地元の人びとは製粉してトウモロコシ粉を料理に多用する。

家は築100年とは思えない頑丈な造り。改築を重ね、丁寧に使われてきた証拠。

アタキョイから車で標高2000mを超えるヤイラ(高原)へ。夏は放牧地としてにぎわうが、秋も深まる頃には閑散としてしまう。それでも、家と家を隔てる石垣やなだらかな台地に建つ家々の佇まいは美しい。

ほとんどの家の住人と家畜は冬に備えて引越しをしたようで、わずかに数頭、牛が草を食んでいた。静まり返った集落を歩くと、物語の主人公になったような感覚に。

ゆったりと流れる時間のように、なんだか牛もおっとりしてます。withフォトグラファー嶋本麻利沙さん。

トラックに載せられて、牛さんお引越しです。

かつての戦争で亡くなった兵士たちの慰霊碑が建つ山の頂へ。アンネとファトゥマとドライバーのおじさん。詳しくはトルコ語なのでよく分かりません...。

ゆるやかな傾斜の台地は風が吹くと凍えるような寒さ。遠くの山はすでに雪化粧。「チョクギュゼル(すごくキレイ)」と何度口にしたことだろう。

暖房と調理器具を兼ねた暖炉。寒いからこそ、そのありがたさが身にしみる。

ヤイラに暮らすアンネの友人宅。キリムが敷かれた居間兼ダイニングでお茶をごちそうになった。靴は玄関で脱ぐスタイルなのですっかりと寛いでしまった。

どこへ行くにもチャイを振る舞ってくれた。トルコの人は砂糖を何杯も入れる。パンにはチーズとハチミツ、オリーブが基本。この家ではバターのようなクリームも。

こちらはまた別のおばあちゃんの家。食器も台所道具も、すべてがかわいい!

日本の生活様式に似たトルコの暮らし。クッションというより座布団的なものも。

夜ご飯は暖炉に備え付けのオーブンで作った、ジャガイモとイワシのロースト。素材の旨みを感じられるシンプルな料理。おいしくいただきました。

アタキョイ近郊のウズンギョルへ。人気の避暑地とはいえ観光客らしき姿はなし...。紅葉シーズンの秋もおすすめらしいですが、やっぱり訪れるなら夏、ですね。

ウズンギョル。路上では名産のハチミツを売っていた。お客さんはきたのかな...。

アタキョイに生鮮食品を売るお店はないので、買い出しは山を下ったところにあるチャイカラの町にて。ウズンギョル観光の拠点にもなっている。

どんな小さな村にも必ず1軒はある、おじさんたちの社交場チャイハネ。トランプやオケイ(トルコ式マージャン)といったゲームを、日がな一日楽しんでます。

朝は霧で見えなかったけれど、山の頂に雪を発見。ヤイラにも雪が降っただろうな。

山の斜面に建つ家ならではの暮らしが、ここにはある。