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家族の景色

Travelog | 2012.09.10
ナポリとヴェネツィア。イタリアの中でも正反対といえる都市だが、どちらも入り組んだ路地でできている街という点は共通している。一本違う路地を歩いていたら出会わなかった人や景色、食......。旅は出会いがすべてだけれども、いつにも増して出会いの素晴らしさを感じた旅だった。

ナポリの中心地ドゥオモ通りにあるチーズ屋の親子。店主のロザリオ(44歳)は9歳のときからこの界隈の食料品店で丁稚奉公を始め、2ヵ月前にようやく自分の店を持つことができた。優しい笑顔がとても印象的。

広場や道端など、ちょっとしたスペースさえあればどんなところでもサッカーを始めてしまうナポリの少年たち。

下町でピッツェリアを営む、父パオロと息子のジャンニ。マルゲリータは3ユーロ。安くてうまい、ナポリっ子の胃袋を支える味。

ピッツェリアの前の路地。バイクの後ろに乗って、パオロの大きな背中につかまりながら迷路のような路地を走ったときに見た景色は、爽快だった。

休憩時間にピッツァの箱を組み立て終えたジャンニ。夜になるとこの箱がまたたく間になくなっていく。

ナポリ名物・揚げピザは、パオロの店でも人気のメニュー。ピザ生地に包んだチーズがトロットロに溶けて、ヤケドしそうな熱さがたまらない。脂っこさも意外と気にならず、とにかくビールが進む。

「ピッツァはこうやって食べるんだよ!」と自ら焼いたピッツァを手でちぎって、食べ方を教えてくれるパオロ。ピッツァカッターなど、もちろん使わない。

スペイン地区の住宅街を歩きながら演奏していた青年。時折、住人がベランダから顔を出して、投げ銭をしていた。決して裕福ではないけれども、助け合って暮らしている人びと。

いつも庶民で賑わっている、スペイン地区の八百屋。まっすぐに伸びる道路の丘の上には、教会がある。

日本でアーティチョークはあまりお目にかかれないが、イタリアではフライや煮込み、サラダなどで使われる日常的な食材。たけのこのような食感とほのかな苦みがクセになる。

市場に並ぶトマトの種類を見ているだけで楽しくなる。しかも感動的な安さ。

小高い丘からスペイン地区を見下ろす。街のあちこちでこうした小さな祭壇を見かけるたびに、ナポリ人の信心深さを感じる。

小腹が空いたときは、店先でアランチーニ(ライスコロッケ)を買って、その場で頬張る。ナポリではこれで1ユーロ。安い! ちなみにヴェネツィアでは3ユーロだった。

ナポリから一路ヴェネツィアへ。狭い路地で器用に船を操って、方向転換をするゴンドリエーレ。彼らはいろんな話をしてお客さんを楽しませながら、こうした操作を難なくこなす。