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チベットの原風景を求めてラダックへ

Travelog | 2012.09.26
インドの北の北。ラダック地方は、手つかずのチベット仏教文化が残る数少ない場所。そんなチベットの原風景を探しに、ラダックを北へ南へ駆け巡る。

デリーから国内線を乗り継ぎ到着したのは、ラダックの中心都市レー。市内で情報収集したのち、早速バスで北上。目指すはラマユルという小さな街だ。インダス川沿いをひたすら走り、到着したのは夜中。とりあえずゲストハウスにチェックインした。

翌朝窓を開けると目の前に飛び込んで来たのはチベットらしい寺院のある風景。訪れたのは9月。畑では麦などの穀物を刈り取る姿が散見された。さっそくカメラを持って繰り出す。

お寺を巡っていると聞こえてきたのはこどもたちの声。どこからか響く声をたよりに歩くと、こどもの僧たちの学校に辿り着いた。ここでは、仏教の教えだけでなく、ビンドゥー語や英語など、基礎的な勉強も行われていた。

場所は変わって少し南下し、キリル・ゴンパへ。お寺と僧院が谷を進んだ先にあり、ちいさな宿が一軒ある。窓から見えたお寺と巨大な仏像を長時間露光してみた。

ゴンパの中を見て回る。ここはお経を唱える場所。仏像や仏教画が所狭しとならぶ内部。ひっそりとした空間に心が研ぎすまされる。巡礼の人たちが時折訪れていた。

お経を唱える僧。ひんやりとした空気に声が気持ちよく響いていた。どこのゴンパも拝観料はお布施という形で納める。

リキルゴンパ遠景。蒼い空と白い僧院はチベット仏教圏らしい風景だ。ゴンパ左に大きな仏像が見える。宿泊したのはさらに左奥に進んだ場所。

道の途中いたるところにあるチョルテン。月明かりに照らされた夜に撮影。実は、どこも夜は電気が止まってしまい、20時くらいには「消灯」となってしまう。なかなか眠れず、夜出歩いては撮影をしていた。

さらに南下し、ワンラという場所へ。インド号小冊子の写真を提供してくれた写真家の柴田徹之氏オススメの場所ということで訪れた。観光客も少なく、かなり古い仏教画のあるかくれスポットだ。ここでもこどもの僧が熱心に勉強をしていた。

大人(一応僧侶)はテントの下で談笑。チャイやバター茶を飲みながら、優雅なひとときを過ごしていた。

いったんレーに戻り、さらに南下。今度はチェムレイという場所へ移動した。ここは宿がないが、偶然バスでであった青年の家に泊めてもらった。写真がその家。現在2階(左上部分)を増築中とのこと。

どこでもこどもの僧は勉強熱心。基本自習なのだろうか、かわいい教科書をひろげて算数の勉強中だった。

ラダックはチベット仏教圏だが、やはりインド。カレー屋さんに入るとヒンドゥーの神様のポスターが貼られていた。ほかにもイスラム教の人たちも多く、さまざまな宗教が入り乱れた不思議な場所だった。

チェムレイからレーへと戻る途中、スタクナ・ゴンパというお寺に立ち寄った。乗り合いタクシーで訪れたのだが、欧米人ツーリストはレンタルしたマウンテンバイクでいろいろな場所を巡っているようだった。坂道も多く、結構ハードなはずなのだが......。写真はスタクナ・ゴンパの頂上から来た方向を写したもの。インダス河の向こうに幹線道路がある。

写真はスタクナ・ゴンパの仏像。派手さはなく、古いものが多いが保存状態はよい。レーからもそれほど遠くないので、アクセスもしやすいおすすめの場所。ゴンパに登るまでの道はハードではあるが。

そしてさらに北、ティクセ・ゴンパの上から俯瞰する。ラダックが紹介されるとき、よく登場するアイコン的なゴンパ。内部は改修中だったので、みどころはあまりなかったが、高台にあるので風景は抜群によい。

ラダックはチベット仏教がそのまま残っている数少ない場所。人も優しく、ご飯もおいしいのも魅力。冬はマイナス20℃にもなるというが、また訪れてみたい。もし旅行を検討しているのであれば、春か夏の緑が豊かな時期がベスト。ただ、ほかのチベット文化圏と同じく標高が高いので高山病にはご注意を。