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ロングトレイルハイキングの聖地、シエラネヴァダの核心部へ

Travelog | 2012.11.20
アメリカ発祥のアウトドアブランド「Columbia」と、ロングトレイルを旅する企画『Hike through the Long Trail』。2011年よりつづく連載の最終章は、アメリカでもっとも自然豊かな、シエラネヴァダの核心部へ。このエリアは、国立公園にも制定されているため、自然本来の無垢の美しさが残っているのが特徴。世界中のハイカーが憧れる、ロングトレイルの聖地を歩いた。

シエラネヴァダ山脈の奥へと歩いていく今回の取材。1日の歩行距離は20マイルほど、約20kgの荷物を背負ってトレイルをゆく。ちなみに、このエリアでキャンプ(宿泊を伴うトレッキング)をするときは、レンジャーステーションで許可証を取得する必要がある。というのも、自然を残すために、入山者数の管理を厳しく行っているのだ。

数多くあるトレイルのサイン。場所によってデザインや仕様が異なるため、飽きることがない。場所によっては、いくつものトレイルが交差しているので、目的地の名前を標識で確認しながら進んでいくのが基本。ちょっとした冒険気分に浸れる。

キアサージパスを越えて、シエラネヴァダ山脈の上から谷間を望む。眼下にはBull Frog Lakeが豊かな水をたたえている。冬は雪に閉ざされてしまうため、夏のわずかな期間だけアクセスすることのできる秘境中の秘境。文字通りの大自然なのである。

トレイル歩きで頼りになるのは地図。ルートや距離といった詳細が記載されたものをアウトドアショップで入手した。事前にどのコースを歩くのかを決めるのも、地図を使用。旅の終わりにはボロボロになってしまうが、それもまた思い出。後から見て、旅を思い出すのもまたオツなのもの。

倒木の影に鳥の巣を発見。こんなすぐ足下にも生き物がいることに驚く。さすがアメリカの国立公園なのである。雛たちは親鳥と勘違いしたのか、鳴き声を上げていた。国立公園の父、ジョンミューアがこの地を守ろうと奮闘したのは、当然のことだったのかもしれない。

絶景を求めて走るカメラマン。360度大パノラマが広がるトレイルではあるが、ベストな撮影ポイントを見つけるのは至難の業。しかし、その労力も苦にならない風景が、至るところに存在しているのを目の当たりにすると、ハイカーの聖地たる理由も頷ける。

ふと気づけば木陰に鹿。夕方になれば、あたりに鳴き声が聞こえていたのでかなりの数が生息していると思われる。人は危害を与える存在でないことを理解しているのか、近づいても逃げるそぶりはなかった。鹿はこの場所でもっともよく見かける動物のひとつだ。

トレイルでのテント泊は最高の一言。写真は、朝、出発前に夜露を乾かしているところ。夏とはいえ、夜にはかなり気温が下がるため、防寒は徹底した。毎回、キャンプ地は景観のよいところを探して選定。そんな気ままさもトレイル旅の魅力なのだ。

こちらはマーモット。体長は約30cmほどで、ウサギと同じくらいのサイズ感だ。岩場に生息していて、ちょこまかと動き回る姿がかわいらしい。警戒心が強く、なかなか姿を見せないが、ハイカーたちの存在が気になるのか、高いところからこちらを見つめていた。

そしてリス。草むら、木陰、木の上など、いろんなところに出没する。おそらく数種類がいるようなのだが、細かい同定はできなかった。食事をしていると近寄ってくることもあり、疲れているときはだいぶ和ませてもらった。

場所は変わってヨセミテ国立公園へ。何やら木陰に人が集まっていると思ったら、岩壁を登るクライマーを眺めていたのだった。クライマーも気になるが、このカタマリ感の方がもっと気になった。たしかに日差しはかなり強かったのでわからなくもないのだが。

夜のヨセミテ国立公園、エルキャピタンを月明かりで写す。写真左側、岩のなかにヘッドライトのあかりが見え隠れしていた。夜を徹してクライミングに興じる猛者がいるのだ。ヨセミテは、スケール感の大きさはケタ外れ。そして、渓谷美に見せられたクライマーたちの聖地である。

モーテルに現れたアライグマ。餌をねだってか、なかなか離れることはなかった。このあと散々写真を撮られたのち、奥の階段から上の階へと上がっていった。ちなみに国立公園では、野生動物への餌付けは厳しく制限されている。餌付いてしまうことで、人への危害や自然環境のバランスが崩れるのを防ぐためだ。

アメリカだけでなく、世界中からハイカーやクライマー、観光客が訪れるシエラネヴァダ周辺。本格的な装備がなければアクセスできない場所は多いが、自然にどっぷ浸かるにはこれ以上ないエリアだ。写真を見ながらトレイルの日々を思い出しつつ、いつまでもこの景色が広がっていてほしいと願っている。


[協力]コロンビアスポーツウェアジャパン




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