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バレアレス諸島・沈まぬ夕日追いかけて

Travelog | 2013.12.11
イベリア半島の東側、地中海にバレアレス諸島という島々が浮かんでいる。マヨルカ、メノルカ、イビサ、フォルメンテーラ。バルセロナから飛行機で50分、マドリードからは1時間30分という手軽さと、LCCが多く就航していることから、ヨーロッパ諸国のヴァカンス地としても人気なこの楽園を、飛行機で、たまにフェリーで6月のはじめにホッピング旅をした。島旅の楽しみは、日ごと、島ごとに落ちていく太陽の姿。目の前に現れる壮大な風景は奇跡としか思えないほど神々しかった。忘れられない夕日を、各島の見所とともに振り返る。
  • 掲載号: TRANSIT22号 美しきスペイン / 撮影 : 編集部
  • ルート: バレアレス諸島(マヨルカ~メノルカ~イビザ~フォルメンテーラ)

マヨルカの中心地、パルマ・デ・マヨルカを東に2kmほど行ったところにあるビーチCiudad Jardin。道路はきれいに整備されており、サイクリストも多い。パルマから近いため、パルマ在住のサーファーたちが早朝から集う。

海の上のレストランに集う、おなかをすかせた旅行者たち。視界を海の輝きにふさがれて、サングリアを飲み絶品パエリアをいただく。幸せすぎて悶絶。

マヨルカ島南西にある、Palmanovaという街のビーチ。空がピンク色になるのは19時すぎ。学校帰りなのか、18時すぎにやって来てビーチバレーに興じる少女たち。だんだん本気になっていく様子がなんだか可愛らしかった。

マヨルカの見所は海だけではない。トラムンタナ山脈という山からの景観が世界遺産にも登録されている。 棚田にオリーブ畑がなる風景は、島ということを忘れてしまうほど雄大。

メノルカ島北部にあるCap de Cavalleria。荒々しくごつごつした赤土と、さらさらの白土のコントラストは絵画のよう。この写真の逆サイドは、赤土のビーチで、水着姿で泥パックをしている女子たちがいた(その様子は本誌でご確認ください!)

巨大遺跡が島に点在しているのがメノルカ島のミステリー。アメリカの考古学部の学生たちが修学旅行で訪れていたところに遭遇した。写真家の相馬ミナさんが集合写真をパチリ。みんなハッセルブラッドに興味津々。

メノルカ島のお土産で有名なのが、革のサンダル。1足20〜30ユーロのものが多く、お手頃なため取材班もそれぞれ2、3足購入。好みの柄を選んで、その場でつくってもらうこともできる。

クルマごと乗り込める、大型フェリー。海の上から眺める夕日の大きさに感動した。

空を赤く染める力を目の当たりにして、甲板から動けなくなるほど。

ナイトクラブの島というイメージが強かったイビサだが、シックで、洗練された大人が集う落ち着きいたビーチバーも数多く点在している。イビサ南西に位置するCap des Falcoのビーチバーでは、ロンドンから来たという女子大生や、地元の若者がリラックスしながらお酒を楽しんでいた。

ヒッピーマーケット内にあるビュッフェ形式のレストランでランチ。パエリアの前は長蛇の列で、あっという間になくなってしまう。しかしその後何分か経つと、できたてをおじさんが運んできて、自らサーブしてくれる。パイナップルやオレンジなどのフルーツも盛りだくさん。

肉厚で、あまりに美味しくこれでワイン3杯はいける、とうなったオリーブ。レストランではお通しとして出てくる。地中海性気候に恵まれたバレアレス諸島の名産品。

イビサは塩も有名。高くそびえたつ氷山(のようなもの)はすべて塩。お土産に「イビサの塩」を購入。

海だけでなく、街を照らす夕日もロマンティックだ。城壁に囲まれたダルト・ビラ地区の丘頂上から見下ろした、夜20時頃のイビサ旧市街。

イビサのナイトライフも見ておかなくては、ということで、行ってきましたAMNESIA。ちょうど今夏のオープニングパーティ日で、すさまじい盛り上がり。このバブルシャワーを見たいがために、朝5時半くらいまで待機。膝、いや、腰まで泡につかり、狂喜乱舞とはまさにこのこと。
photo=MINA SOMA

前日の狂騒から一転。静かな海が見たい......というわけで向かったフォルメンテーラ島。ここはイビサからのフェリーでしか行けない、バレアレス諸島で最も小さい島。島でも1、2を争う美しさといわれているses illetesビーチでは、家族連れやカップルが穏やかな時をすごしていた。

誰の視線を気にすることもなく、日焼けを気にすることもなく、本当に楽しそうだった2人組。

ハイセンスなショップも多いフォルメンテーラ。カフェやベーカリーだけでなく、お洋服、雑貨屋さんも洗練されている。意外と買物も楽しめる島だ。

20時頃、イビサ戻りの最終フェリー便に乗り込む。小さなプライベートヨットたちが見送ってくれているかのよう。

夕日は夜を連れてくる。一日が終わることにほっとしたり、もう少し待ってと思ったり。それでもその赤いきらめきはご褒美だ。明日はきっといい日になる、そんな気持ちにさせてくれる。

バレアレス諸島には、バルセロナ経由で旅をした。そこで宿泊したのがCASA CAMPER(カサ・カンペール)。シューズでおなじみのカンペールは、マヨルカ島に本社があるスペインのブランド。「着る」だけでなく、「食べる」「寝る」ことへのサービスにもこだわり、ホテルやレストランの経営をしている。こちらはベッドとバスルームオンリーで、リビングは廊下をはさんで別室に用意されている(ハンモックが吊るされて、遊び心がにくい)。旅人の疲れを癒し、心底リラックスできるための空間づくりとなっていた。下の写真は24時間無料のビュッフェ。隣接するラウンジで食べても、部屋に持って行っても、はたまた屋上に持って行ってもよい。

【公式サイト】CASA CAMPER

  • 掲載号 : TRANSIT22号 美しきスペイン / 撮影 : 編集部
  • ルート: バレアレス諸島(マヨルカ~メノルカ~イビザ~フォルメンテーラ)