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メコンエレジー

Travelog | 2014.01.18
メジャーな観光スポットの少ないラオスは、まるで弱めのアルコールのようにじわりじわりとそのよさが体や脳に染みてくる。そしてラオスに行ったことのある人は、口をそろえて「ラオスサイコー!」と言う。山がちな北部と、カンボジアの国境にほど近い南部でメコン川とその支流を行ったり来たりして、ラオスの精霊ピーに翻弄されながらも(詳しくは本誌を読んでください)、帰国した私はご多分にもれず「ラオスサイコー!」といろんな人に熱っぽく語っていた。何がどうサイコーなのか、説明するのがなかなか難しいのもラオスの不思議な魅力のひとつなのだけど、その一端をほんの少しでも感じていただけたら幸いです。

旅の始まりは、古都ルアンパバーンから。派手なトゥクトゥクと人びとの背後にぼんやり霞んでいるのがメコン川。この先、カンボジアを通ってベトナムまで続いているとは思えないほど川幅はすでに河口のように広く、大陸にやってきたことを実感する。ここでスローボートをチャーターして、大河を北上することに。

メコン川を1時間ほど遡ると、ナムウー川との合流地点にパークウー洞窟が現れる。切り立った川岸にふたつの大きな洞窟があり、片方の洞窟だけでも4000体以上の仏像が安置されているのだとか。


支流のナムウー川に入ると断崖絶壁や山々が目立つようになり、景色はどんどんダイナミックに。川幅も多少狭くなり、ドライバーは川の両側にあるペットボトルの浮きを目印に、浅瀬を避けて器用に舟を進めていく。ときどき舟内に水が豪快に入ってきて、かなりアドベンチャーな感じではあったけれど。

舟専用のガソリンスタンド。使い古した舟を使っているところがいい。

チャーターした舟に乗っていたローカルの女性。ラオスではチャーターをしたのに、「ドライバーのファミリー」と称するローカルの人びとが便乗してくるケースがよくあった。はじめは「なぜ?」と思ったけれども、ローカルの人と触れ合える貴重な機会と思って楽しむことに。気だるそうに荷物によりかかる彼女は、家族のもとへ帰るのだろうか。

通りかかった川岸で遊んでいた少年たち。川へ飛び込んでは這い上がりまた飛び込むことを、こちらが心配してしまうほどのハイテンションで延々と繰り返している。男子ってほんと、バカでかわいいなあ......。

一方、女子は学校の敷地でお花の首飾りを作っていた。なかには赤ちゃんのお守りをしながら遊ぶ子も。ひとり混ざっている男の子がちょっと恥ずかしそうにしていて、なんだかほほえましい。

途中の村々に寄りながら8時間かけて川を遡り、目的地のノーンキヤウへ到着。ノーンキヤウは峡谷に抱かれた小さな町で、トゥクトゥクも1台しか走っていない。写真はノーンキヤウにある唯一の橋を渡る子どもたち。

その橋から見下ろした町(というよりも村?)の様子。川岸の斜面は畑として利用されていて、簡単に水やりをできるようになっている。ちなみに私たちがここまで乗ってきた舟は、たくさん停泊している青い屋根のついた舟と同タイプ。

フランス発祥のカーリングとボーリングを足して2で割ったような、ペタンクというゲームを楽しむ男性たち。お金をかけているので真剣勝負だ。こういうのをじいっと見ていると、大抵「あんたも一緒にやらないか?」と声をかけられる。ラオス人はとてもフレンドリーなのです。

大きな滝があるという村に立ち寄ると、滝まで徒歩1時間ほどの道のりを小さな兄弟が案内してくれた。森を抜け、田んぼを抜け、いくつもの沢を越えて、予想以上に本格的なトレッキング。険しい道で手を貸してくれる彼らは、いっぱしのジェントルマンでキュンとしました。

ノーンキヤウからさらにナムウー川を1時間遡ったところにあるムアンゴイは、舟でしかアクセスできない村。その面白さに惹かれて行ってみたものの、同じことを考える旅行者は多いらしく、両替所までしっかりあるようなツーリスティックな辺境の地で少々拍子抜け。写真はたくさんの荷物を抱えて、ムアンゴイに帰ってきた若者たち。

ムアンゴイのメインストリート。この村には数カ月前まで電気が通っていなかったのだが、今は真新しい電柱が立っていた。これも観光客の恩恵か。晴れていれば、正面に大きな山を拝むことができる。

日曜の朝、僧侶たちの食べる朝ごはんをお寺に持ってきた人の応対をする小坊主くん。こちらの様子がずっと気になっていたようで、カメラを向けるとお勤めの最中にもかかわらず、思わずこの笑顔。

家の前のイスに座ってたたずんでいた男性。家と服のコーディネートがバッチリ!

女性はせっせと働いて、男性はだらだら過ごす。東南アジア各国で見られるおなじみの光景。ちなみに男性が枕にしているのは私のバッグパック。

舟の出発待ちをしていた人びとを隣の舟から撮影。幼い兄弟の顔が、判で押したようにそっくり。

「ドライバーのファミリー」として、チャーターした舟に便乗してきたローカルの人びとその2。どう見ても彼らの関係性はファミリーじゃなさそうなのだけど、面白いのでよしとする。

進んでいる舟から身を乗り出して、景色を眺める男の子。電車の窓に張り付いて景色を見ている少年は日本にもよくいるけれども、電車のないこの地では舟がその役割を果たしているようだ。

舟で立ち寄った村で網を編むおばあちゃん。寄り添っておしゃべりを楽しむ姿は、乙女のそれと変わらず、かわいらしかった。