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非セレブが体感した
ラスベガスでの非日常

Travelog | 2017.06.29
「今回のラスベガスは、かなりセレブ系のプレスツアーらしいですよ」 編集担当のこの言葉に大きな「?」が頭の上に浮かんだ。なぜに僕? それまでのロケの宿泊先といえば、通常キャンプ場、良くてモーテルというストロングスタイルのものばかり。そんな人間にいきなりセレブ系プレスツアーなんてものをぶつけたら、ショック死する可能性を考えていないのか? とはいえ、今回の本誌での取材テーマは都市と自然。都市代表であるラスベガスと、自然代表のグランドキャニオン。このふたつを同時に体験してこそ、意味がでてくる。 郷に入れば郷に従え。普段着慣れないジャケットなんてものを着用して、マッカラン国際空港へと降り立った。

Photo @Dai Iizaka
空港では、長〜い車が待ち構えていた。セレブの象徴ストレッチリムジンだ。でも実は空港から市内のホテルまで60ドル程度。通常のタクシーでも20ドルは軽くいくから、考えてみるとそんなに高くない。リムジンに乗り込んだときの「やってやった感」からすればむしろ格安といっても良いかもしれない。にわかセレブを乗せて、リムジンは夜のラスベガスを走り抜ける。



Photo ©MGM Resorts International
リムジンが横付けされたのは、これまでの人生では、遥か彼方に霞んでしか見えなかった摩天楼。この「ARIA Resort&Casino」は、ストリップエリアの中心にあり、観光に便利な立地。モダンな内外装と近代的な設備が特徴で、客室内のコントロールはすべてタッチパネルで行えるという、まるでSF映画の世界だ。戸惑いながら室内に入り、キングサイズベッドでしばし惚けていると、ドアがノックされる。ウェルカムスイーツのお届け。フレッシュなイチゴにチョコレートがたっぷり掛かったそれは、空旅で疲れた体に優しい。

Photo ©MGM Resorts International
セレブ的にはホテルに着いたら即スパらしい。「The Spa」にて 個別マッサージを受け、ホットタブに体を横たえれば、たしかに旅の疲れがほぐされていく。モーテルで、お湯が出るか出ないかでドキドキしているいつもの旅とはえらい違いだ。



Photo @Dai Iizaka
初日の夕食はARIA内にある「Sage」というレストランに。メインシェフは料理界のアカデミー賞ともいわれる「ジェームズ・ビアード賞」を受賞したこともあるという。新鮮かつ安全な食材を使ったコンテンポラリーなアメリカ料理を楽しめる。どれも日本人の口に合うサッパリ系だ。

Photo @Dai Iizaka
2日目は、「MAGIC」という世界最大規模を誇るファッションのリテーラー賞へ。世界各国からバイヤーたちが集結。開催地であるラスベガスコンベンションセンターは1959年に建てられ、モハメド・アリの試合などが開催されたこともある。



Photo @Dai Iizaka
昼食は「Buddy V's Ristorante」。ここは家庭的なイタリアンが楽しめるお店で、特にラビオリが人気。パン職人であるBuddy Valastro氏がこだわり抜いて作っているピザもボリューミーで大満足。



そして、ラスベガスのダウンタウンエリアでは、おそらく世界屈指の馬鹿馬鹿しさ(失礼!)を誇るアトラクション「SLOTZILLA」を体験。これは街中でやるジップライン。ハーネスとワイヤーで上空に固定され、そのままスロットマシーン型の建物から、ブイーンと飛び出す。ちょっとしたスーパーマン気分を味わえるけど、観光客の視線をイヤでも独り占めしてしまうので、ちょっと赤面。



Photo @Dai Iizaka
そして、泣く子も黙る「ロブション」へ。ARIAの中にある「L'Atelie De Joel Robuchon」では、モダンフレンチと美味しいワインを満喫。カウンター席もあるし、みんな割とカジュアルな様子で楽しんでいるのも、こういうとこ初体験な身としては新鮮。



Photo @Dai Iizaka
ラスベガスのギラギラ感にちょっと疲れてきた感のある3日目の朝は「The Park」という場所へ。ここはラスベガスでは珍しく、屋外でまったりすることができる場所。いたる所に水が流れ、樹木やオブジェを利用して効果的に日陰を作りだしている。日本にも上陸し、大人気となっている「CALIFORNIA PIZZA KITCHEN」など、食事を楽しめる場所もある。



Photo @Dai Iizaka
昼食はベラージオホテルの中にある「Lago」へ。小皿料理がメインのイタリアンで、量も"THE アメリカ"なメガ盛りじゃないから、日本人の胃袋にも優しい。ベラージオホテルの噴水を眺めながら食事ができるという贅沢なロケーション。



bottom : Photo @Dai Iizaka
腹ごなしにちょっと歩いて「MIRACLE MILE SHOPS」へ。さまざまなジャンルのお店が並ぶショッピングモールで、お土産を探す場所としてもオススメ。ブロー専門店「Drybar」はセレブ御用達。みなさんキラキラになって出てくる。



Photo @Dai Iizaka
ラスベガスを俯瞰で見たいなら「High Roller」に行くと良い。高さ167メートルという世界最大級の観覧車。いろんな種類のチケットがあり、ゴンドラ内にバーカウンターが設置されているものも。乗るならやっぱりラスベガスが一番輝く夜かな。



Photo @Dai Iizaka
この日は結構歩き回ったから、ここらで"THE アメリカ"をチャージ。シーザーズパレスにある「Bacchanal Buffet」は超人気のビュッフェ。巨大な肉塊あり、カニやエビなど高級シーフードありの、アメリカ的食いしん坊にとってのパワースポットだ。それにしても、アメリカ人ってみんな巨大だねぇ。食べてるものの違いを痛感する。



実はこのプレスツアーで個人的にもっとも楽しみにしていたのがこの「Sundance Helicopters Tour」。ヘリコプターに乗り込み、バビューンとグランドキャニオンまでひとっ飛び。そこで朝食をして街まで戻るというプラン。途中でフーバーダムも通過。ダイナミックな景色をこんなに手軽に楽しめるのもラスベガスの特徴。でも、どっちも経験した身から言わせてもらえば、歩いてグランドキャニオンに分け入るのとは別物。だからどっちも体験してみてほしいというのが正直なところ。



top : Photo ©Russell MacMasters
bottom : Photo ©Barbara Kraft
朝フライトを終えた後はひとっ風呂。「Wynn Las Vegas&Encore Resort」のスパへ。オリエンタルな雰囲気で身も心もリラックス。同じく「Wynn」にある「Claude Baruk Salon」では、海外散髪にチャレンジ。「ハリウッドセレブみたいにしてくれ」って言ったのに、全然なってないのは、元が悪いからか。



晩ご飯はコスモポリタンホテルにある「Beauty and Essex」。内装もさることながら、出てくる料理がもはやアートの領域。見て楽しい、食べて美味しいデート向きな場所。

デート繋がりで、お次はおなじくコスモポリタン内の「Chandelier Bar」へ。その名の通り、数々のシャンデリアが輝く「なんじゃこりゃあ!」な場所。オリジナルカクテルを持つ手が震えていたのは、場に飲まれていたわけではない!

Photo ©Barbara Kraft
この日からのお宿は「Wynn Las Vegas&Encore Resort」。数あるラスベガスのラグジュアリーホテルのなかでもトップクラス。数々のラスベガスの有名ホテルを立ち上げたスティーブ・ウィンが「最高のホテルを!」という思いで作ったんだとか。本格的なゴルフコースがあったり、フェラーリのショールームが入っていたりして、完全にドン金持ちの世界。



bottom : Photo @Dai Iizaka
ついに最終日。セレブのお土産事情を調査するという名目でヴェネチアンホテルにある「The Atrium」へ。一流ブランドがズラッとならぶショッピングエリアで、ウン百万円の時計やら、ウン十万の香水やらがキラキラと陳列されている。買えないけど、見ているだけでも結構セレブ感。奥のリカーコーナーでは試飲もできる。ここでついつい飲み過ぎてしまったのは、決して場に飲まれていたからではない!

そういや、あんまりアメリカっぽいものを食べていないな、ということで「Yardbied」へ。フライドチキンとワッフルに豪快に食らいつく。現代風にアレンジされた南部料理を楽しめる場所。

Photo @Dai Iizaka
ヴェネチアンホテルの周りには水路が巡らされていて、そこをまるでヴェニスなゴンドラ(小舟)が行き交う。もちろん観光客が乗ることも可能だけど、かなりの人気なので事前に予約するのがお勧めだ。



top: Photo ©Jeff Green
最後の晩餐は「Wynn Las Vegas&Encore Resort」に戻って、名店「Sinatra」へ。Forbsで4つ星を獲得しているレストランで、店名はもちろん、ラスベガスを愛した歌手/俳優のフランク・シナトラにちなんだもの。





Photo ©Tomasz Rossa
そして、このセレブ旅の締めとなるのは、「Le Reve」のエンターテインメントショー。「Wynn Las Vegas&Encore Resort」内の専用劇場で催されているショーで、シンクロナイズドスイミング、サーカス、オペラを合わせたような壮大な内容。時期によっては超プレミアチケットになることも。エンターテインメント都市ラスベガスを体現したような超豪華な演出に、空いた口が塞がらない。そしてその口に水が飛び込んでくるくらいの近さで観られた幸運に感謝。

Photo @Dai Iizaka
夢か現かよくわからないくらいのセレブすぎる5日間。そんなラスベガスを後にして、僕と写真家はグランドキャニオンに向かう。途中で立ち寄ったモーテルのシャワーは、いくら操作してもやっぱりお湯が出てくれない。OK。ここからはいつもの旅ね。

取材協力


協力/ラスベガス観光局
http://visitlasvegas.jp