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Traveling Around the World:カンボジア篇

Travelog | 2010.03.18

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タ・プロームを後にし車を走らせていると、目の前にお坊さんの行列が!ここぞとばかりに車を止め、撮影交渉。ダメかと思いきや快く承諾してくれた。バックに写っているのは先ほど訪れたバイヨン寺院。最高のカットが撮影できた。

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陽も傾いて来て、この日の取材もそろそろ佳境。この時間でなければ撮れない写真を取り入に行く。夕日の名所「プノンバケン」へ向かう。小高い山の頂上に建つピラミッド状の遺跡で、上からはアンコール遺跡群が一望できる。階段はもはや壁と表現した方がいいほど急。よじ上るようにしてなんとか頂上へ到着。

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頂上へ到着し、辺りを見渡すとそこには、人、人、人だらけ。遺跡から溢れてしまうのではないかと思えるほどの人数がそこにいた。アジア系、日本人、白人と様々な人種が入り交じる中、皆一点を見つめていた。そこには、いま沈もうとしている太陽があった。視線が集まる中、ゆっくりと地平線へ近づき、10分ほどで見えなくなってしまった。空は朱から藍ヘと変わり、主役が太陽から月へと交代したところで今日の取材は終了。

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夕焼けで終了した前日の取材から一夜明け、早朝。この日の取材は朝焼けから始まった。薄暗い中、車はアンコール・ワットへ。蓮が咲き誇る池の前で、重いまぶたをなんとか閉じないように保ちながら待つこと約30分。空が白み始め、ついにアンコール・ワットの真後ろから太陽が顔を出した。いままで肌寒かった空気は急に熱を帯び、夜が終わり、また1日が始まった。

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今日の目的地は東南アジア最大の湖「トンレサップ湖」。昨日訪れたアンコール遺跡群とは反対の方角にある。車はシュムリアップを出て南へと向かう。走ること40分ぐらいだろうか、中間地点の港に到着。ここからは舟で湖を目指す。港には多くの舟が停まっており、基本的には木製のボート。ここから首都のプノンペンまでの舟も出ているが、最近は走路が整備されたためバスを利用する人がほとんどだという。

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いざ、湖に向けて出発。ボートの乗り心地は、快適とまでは行かないがまずまずと言った感じ。この時期は乾季なので湖までボートで20分ほどだが、雨季になれば湖の大きさは3倍以上になるためこの川も湖の一部となる。

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川では、漁をしている若者、洗濯する女性、泳いでいる子ども達などそれぞれの川とのつきあい方を見てとれる。水につかっている人の多くは、服は着たまま。確かにこの日差しと気温であれば、すぐに渇くことだろう。

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トンレサップ湖に到着。特徴的な水上住宅がいくつも水面に浮いている。もうちょっと質素なものかと思っていたのだが、かなりしっかりしているものが多い。鉢植えで花を育てている家や、壁に色鮮やかな絵が描かれているもの。はたまた屋根の上にアンテナが立ち、おそらく中にはテレビがある家など、予想を遥かに超えるクオリティだ。

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仏教国のカンボジアだが、もちろん他の宗教を信仰している人もいる。ヒンドゥー教、イスラム教、そしてキリスト教など。そしてこれが、世にも珍しい「水上教会」。礼拝の時間になると、信者が舟で続々と集まってくるらしい。

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人々の移動はもちろん全て舟。2〜3人用の小さなものから、家族がいっぺんに乗れる大きなもの、エンジン付や手漕ぎまで、トンレサップ湖では様々な舟が行き交っている。しかし、どの舟も老朽化が著しく、しばらくすると水が船内にたまる。そのため船内から水をかき出している様子があちらこちらで見られた。

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湖に浮かぶ、レストラン兼お土産屋にて休憩。屋上に上ると湖が一望できた。家は集落のように何軒かの固まりで、湖内に点在しているようだった。今、緑色に見えている陸地も、雨季がくれば全て水没するというのだからそのスケールの大きさに改めて驚く。遠くの方には霞んだアンンコール三聖山の一つプノン・クロム山が見えた。

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この店では、なぜかワニが飼われていた。しかも一匹ではなく、軽く数えただけで20匹ほど。この湖に生息しているのかと思いきや、どうやら輸入して来たものらしい。なぜ、この場所でワニなのか。カンボジア人の感覚に唯一疑問を感じた場所だった。

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街中でも見かけるこのお堂のようなもの。仏教に関するものかと思っていたのだが、そうではないらしい。カンボジアには、仏教とは別に「ネアック・ター」と呼ばれる土地の精霊(祖先の霊)を信仰する習慣があり、このお堂はその精霊を祀るものだそう。色は赤、黄、緑などさまざまで原色のものもあればパステルカラーのものもありその家の人の好みが出ているようで面白い。

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水上土産屋を後にし、湖をしばらく周遊した後、元の港へと帰って来た。シュムリアップへもどろうと車に乗り、少し走った所で気になる光景が目に入る。屋台に3〜4人の子どもが群がっているのだ。何だろうと思い車を降り近づくと、美味しそうに何かを食べている。手元を見ると、それは色鮮やかなアイスキャンディーだった。美味しい?と聞くと満面の笑みで返してくれた。彼らは食べながらどこかへ向い歩き出した。

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なぜかこの先に出会いが待っている予感がしたので彼らについて行くと、そこは学校だった。よく見るとこの学校も船型をしており、水かさが上がれば浮くようにできている。学校と陸の間には薄い板が渡してあり、中に入るためには渡らなくては行けなかった。恐る恐る足元を確かめながらなんとか渡りきった。

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学校は、ちょうど昼休みらしく、構内は黄色い歓声で満たされていた。そこら中で、走る、跳ぶ、は当たり前、男の子は驚くほど激しいプロレスごっこを、女の子は日本とほぼ変わらないゴム跳びをして遊んでいた。その底抜けの元気さは、今の日本の子ども達には見れないものだった。文明が高速で発展したことで失われつつあるもの大切なものについて、深く考えた。


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