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メキシコの大地を駆け抜けて

Travelog | 2011.01.20
写真家・石塚元太良氏とともに、自転車で、列車(チャリ)で、ジープで砂塵を巻き上げて突っ走ったメキシコの地。ドライなビールを浴びるように飲み、キュートでグラマラスな女の子に見とれ、知られざるサーフ・スポットで陽が暮れるまで波に乗る私たちは、まるで、いや明らかに少年(ガキ)だった。
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スタート地点は北部のチワワという街。その名のとおりチワワ犬がわんさかいる......ことはなかったが、路上にはソンブレロをかぶりギターを担いだ流しのパフォーマーがちらほら。

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チワワからクリールという山間の村へ、長距離バスで向かう。目的地に近づくと、窓の外には松林と奇妙な形の岩壁が現れた。

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クリールに到着後、そんな奇岩の連なりに並行するように村の周辺をサイクリング。強い日差しを浴びた肌が、ひんやりとした風に撫でられるようで心地よい。

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その道すがら、時折目にするのが煤けた岩肌の窪み。そこは、先住民族であるタラウマラ人の住居なのだ。彼らは過去に米国のウルトラマラソンで優勝者を出した「走る民族」としても知られるが、現在もこうした空間で一部のタラウマラ人が生活する。

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村のはずれで出会ったタラウマラ人のおばさん。膣壁にも似た質感の岩壁と彼女が纏う襞状のスカートはどこか相似しているように思えたが、何か関係性でもあるのだろうか。

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クリールの小学校にて。校庭の一角でたむろするタラウマラ人の少女たち。その色鮮やかな民族衣装が太陽に照らされて眩しい。

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チワワ太平洋鉄道でロス・モチスに向かうべく、クリール駅で列車を待つ。しかし到着が遅れ、痺れを切らした子どもが線路上で遊びはじめた。

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ようやく乗り込んだ列車は、やがて山間を縫うように走り、車窓の風景は急峻な山地へと変わった。

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ディビザロ駅に列車が停まると、私たちを含む乗客のほとんどがわらわらと降り、種々のフードや民芸品を携えた売り子がわらわらと寄ってきた。

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スパイシーな香りが漂う駅近辺に並ぶ屋台を通り抜けると、眼前に広がったのはグランド・キャニオンの4倍の規模を誇るコッパー・キャニオン(銅峡谷)。そのランドスケープを乗客が体感できるよう、約20分の停車時間が与えられている。