作家ロバート・ハリスから
女性たちへ贈る愛の言葉

Info | 2013.05.25

作家ロバート・ハリス氏の最新刊『WOMEN』は、53の章立てで綴られる。

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各章の冒頭は、女性にまつわる珠玉の格言で始まる。
例えば、こんな具合だ。

「おれは自分が値する以上に優しくされてきた......
人生のもろもろにでもなく、社会一般にでもなく、女性たちにね」
チャールズ・ブコウスキー

そして、「旅の天使たち」というタイトルのストーリーがつづく。
時は、1972年。
放浪の旅の途上、マレーシアで娼婦たちに出会う。
明るく、やさしさに溢れ、落ち込んでいた彼を癒してくれた彼女たちを
ロバート氏は「天使」と呼ぶ。

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登場する女性たちはさまざま。

少年時代に、戦後間もない一昔前の日本を感じさせる横浜の下町で、
彼に無条件の愛情を注いだ母親、おばあちゃん、叔母さんたち。
酒を飲み、煙草を吸い、ダンスパーティーに明け暮れた青春時代、
異文化の香りが漂う横浜の山の手に登場するハイスクールの女の子たち。
そして、1980年代、サブカルチャーが盛り上がっていたシドニーで、
個性的な輝きを放つ欧米の女性たち。
そして、ロバート氏が愛する奥様や愛娘。

「初恋の話、失恋の話、ファースト・キス、ハウスシェア、片思い、
浮気、フリー・ラブ、セクシャル・ファンタジー、異国での出会い」など、
ハリス氏の恋の話が、これまでに歩んできた時代と場所を舞台にして、
めくるめく展開していく。

本書全体に、そして、彼の心の底に流れているのは、
これまでに出会った女性たちへの感謝の気持ちだ。

「ぼくは人生のあらゆる側面で彼女たちの優しさに癒され、笑顔に励まされ、
芯の強さに勇気づけられてきた。そして何よりも、彼女たちの愛に育まれ、
救われてきた......そんなわけで、この本は、ここに登場する女性ひとりひとりに
感謝とリスペクトの気持ちを込めて書いた、ぼくなりの女性へのオマージュである」
(まえがきより)

リズムのいい文章は引き込まれるように一気に読み終えてしまう。
そして、ロバート氏の言葉は、旅や冒険への憧れを喚起し、
心をオープンにすることの素晴らしさを教えてくれる。

本書発売に当たり、6/7(金)19時からヴィレッジヴァンガード下北沢店
ロバート氏とTRANSIT編集長・加藤直徳のトークセッションも予定されている。


『WOMEN』
ロバート・ハリス著
¥1575/晶文社
6/10(月)発売予定


ロバート・ハリス(作家)
上智大学卒業後、1971年日本を後にし、東南アジアを放浪。 バリ島に1年間滞在後、オーストラリアに渡り延べ16年間滞在。 シドニーで書店&画廊「エグザイルス」を経営。 オーストラリア国営テレビ局で日本映画の英語字幕を担当後、テレビ映画製作に参加。 J-WAVEのナビゲーターとしても活躍中

お詫びと訂正