TRANSIT47号
バルト三国特集
本日発売!

Info | 2020.03.13

本日3月13日(金)は、TRANSIT47号「バルト三国」特集の発売日。先週に表紙を公開したところ、TwitterをはじめとしたSNS上で大きな反響をいただきました! 「隠れバルトファンは意外にも多いのかも?」と編集部でも今号への期待が高まっています。
今日は、発売号の中身からいくつか取材ページをご紹介。バルトの光を探して、TRANSITがエストニア・ラトビア・リトアニアを旅しました。

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(c)NAO TSUDA

人間と自然とのつながりを大切にするバルトの人びと。三国に共通する、重要な伝統行事が「夏至祭」です。夏のはじまりを感じる気持ちのよい気候のなか、この日は伝統衣装を着て家族と過ごします。太陽や草花に捧げる歌を歌いながら、輪になって踊る。古より連綿とつづく美しい風景と人の営みから、今号の特集は始まります。

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(c)YURIKA KONO

次の企画は、エストニアのデザインと今を生きる人びとについて。伝統を大切にするだけでなく、未来をよりよいものにしていこうと革新を重ねる人びと。その心持ちの背景には、1991年にバルトの小さな国々が団結し、ソ連から独立を勝ち取ったこと、また今もなお北欧の国々でもなく、ロシアでもない自分たちのアイデンティティを模索していることがあります。また特にエストニアは、独立後すぐにITを行政の仕組みに効果的に取り入れたことで、電子国家として注目されています。建築やプロダクトデザイン、ロボット開発に携わる人たちに会いに行きました。

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(c) JÉRÉMIE JUNG

実は、エストニアには島が2000以上あること、ご存知ですか? なかでもキフヌ島は、500人ほどが暮らす小さな島。男性は漁に出て、女性は手仕事をして家を守るという伝統的な暮らしを送っています。女性がはく赤いスカートはそれぞれが手作りし、十人十色。このスカートは2014年、エストニアで一番大きな合唱の祭典「Laulupidu」で、当時の大統領夫人も着用し、その着付けを担当したのがキフヌの女性たちです。故郷の伝統を守ろうとする女性たちの奮闘を、フランス人写真家ジェレミー・ユングの写真と文でお届けします。

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(c)KOICHI TANOUE

南へ下って、ラトビアへ。"バルト海の真珠"と称される首都リガをはじめ、イェルガワやクルディーガに生きる人びとの「日常」を取材しました。時代の波を乗り越えた人びとには、いくつもの物語があります。音楽家の若い家族や、年配のご夫婦、カップルなどの言葉からは、小さな幸せを願う、忍耐強く前向きな人びとの姿が感じられます。

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(c)NAO TSUDA

そして、リトアニア出身の映像作家ジョナス・メカスを追憶する企画もあります。メカスは"実験映画の父"と讃えらられ、世界中のアーティストに影響を与えてきました。NYに拠点を置いていたものの、リトアニアを舞台にした作品もあります。2019年に惜しまれつつ生涯を閉じた巨星の面影を追って、カウナスにある小さな村を訪れました。写真と文は、津田直さん。

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(c)SAORI MATSUDA

リトアニアといえば、民芸! 文様の入ったミトンや動物が描かれるお皿、かごやひんめり...。優しくて落ち着くデザインに惹かれる人は多いと思います。そんなリトアニアの暮らしの道具を扱うお店が、東京にあるんです。「LT shop」を営み、何度もリトアニアに足を運ぶ松田沙織さんに、手仕事についてのショートストーリーを寄稿してもらいました。誰が、どんな思いで作っているのか、知るとますます愛着が湧きそうです。

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(c)MAYA MICHIKI

そして、20代モデル2人組が敢行したロードトリップ企画にもぜひご注目を。現役の美大生でモデルとして活躍する花梨さんと、モデル仲間で親友のMAYA MICHIKIさん。2人がエストニア→ラトビア→リトアニアへと三国を縦断しました。教会を訪れ、黒パンを食べ、マナーハウスで同世代の女の子と会う。瑞々しい感性が、旅で出会った美しいものたちを吸収していきます。等身大の言葉で綴られた彼女たちの紀行文をお楽しみください。

困難のときも光を失わないバルトの人びと。いま、きっと彼らから学べることは多いはず。ぜひこの一冊をお手にとっていただけると嬉しいです。

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お詫びと訂正