石塚元太良待望の写真展始まる
「Gold Rush California/NZ」
7/11(土)~8/29(土)@KOTARO NUKAGA

Info | 2020.07.10

200710_1.jpgGentaro Ishizuka, Gold Rush California #001, 2019/2020, 1200×1485mm ©︎Gentaro Ishizuka

TRANSITでも活躍中の写真家・石塚元太良さんの個展「Gold Rush California/NZ」が、7月11日(土)から8月29日(土)まで、東京・天王洲にあるアートギャラリーKOTARO NUKAGAにて開催される。
パイプラインや氷河シリーズが石塚元太良の代名詞として知られるが、今回発表されるのは、現在熱心に取り組むテーマのひとつである〈ゴールドラッシュ〉より、アメリカ・カリフォルニア州とニュージーランドで撮影された新作。

200710_2_.jpgGentaro Ishizuka, Gold Rush California #002, 2019/2020, 960×1200mm ©Gentaro Ishizuka

石塚氏がゴールドラッシュに惹かれるようになったのは2011年のこと。
パイプラインシリーズを撮り終え、アラスカを旅しているとき、目についたのがゴールドラッシュの遺物だった。それまでも幾度となく目にしていたはずなのに、そこで初めてゴールドラッシュの面白さに気づいたという。
「自然と人間の強い関わりがそこにはあって、自分が歴史を重ねた地層の上に立っているということをあらためて感じました。人間は誰しも歴史の延長線上にいるのに、普段それを意識することはありません。でも、一度それを意識し始めたら考えずに生きることはできない。小さな機械の部品一つとってもそうです。そこから、アラスカという場所自体もこれまでとは違うものとして僕の前に迫ってきたんです」
ゴールドラッシュで栄えた町は、アラスカだけでなく、世界の辺境地に多い。今回撮影したニュージーランドのオタゴ地方とカリフォルニア州のボディという町、また、フィンランドのラップランドや、アルゼンチンのパタゴニアにもある。
「ゴールドラッシュという観点から読み解くと、自分の世界地図も変わっていきました。アクセスしづらい場所に3日くらいかけて辿り着き、金属片を見つけて撮影しているわけですから、強い使命感がないと長く続かないですよ(笑)。それでも向かうのは、ゴールドラッシュに僕が"撮らされている"からだと思います。
ゴールドラッシュという歴史の遺物を、記録として撮影したいと同時にアートとしてもゴールドラッシュの時代と現代をシームレスに接続させたい。撮影したものの方が写真に憑依してくる、そんな写真体験を、見る人たちにしてもらえたらと思っています」

200710_3.jpgのサムネール画像のサムネール画像Gentaro Ishizuka, Gold Rush California #004, 2016/2020, 760×900mm ©Gentaro Ishizuka

展示会場には、8×10の大判フィルムカメラで撮影された作品だけでなく、プリントした印画紙を立体のオブジェにした初めての試みも見られるという。
金脈を求めて開拓に挑んだ人びとの夢のかけらを、100年以上未来の、遠く離れた場所にいる写真家はどう捉えたか。ぜひ目の前で体感してほしい。

200710_4.jpgGentaro Ishizuka, Gold Rush New Zealand #002, 2016/2020, 1200×1485mm ©Gentaro Ishizuka


石塚元太良 「Gold Rush California/NZ」

会期:2020年7/11(土) - 8/29(土)

会場:KOTARO NUKAGA

住所:東京都品川区東品川1-33-10 TERRADA Art Complex 3F

時間:12:00-18:00

休廊:日曜・月曜・祝日

※期間・時間は国や自治体の要請等により変更の可能性あり

Profile:
石塚元太良(いしづか・げんたろう)●1977年、東京生まれ。19歳からバックパック旅をはじめ、世界約80カ国を旅しながら撮影する。2004年日本写真協会賞新人賞受賞。2011年文化庁在外芸術家派遣員。アラスカとアイスランドのパイプラインを8×10の大判カメラで撮影した写真集『PIPELINE ICELAND / ALASKA』(講談社)で2014年東川写真新人作家賞受賞。2016年Steidl Book Award Japanでグランプリを受賞。

お詫びと訂正