12月17日(木)から発売のTRANSIT最新号
「美しき日本の青をめぐる旅」
アオい特集の中身をチラ見せ!

Info | 2020.12.18

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世界のどこから見上げても青い空、地球の表面積の7割を占める紺碧の海、深い森をつくる蒼い木々......。青いものに覆われたこの地球に住む私たちにとって、青は特別な色かもしれません。それは日本においても同じ。島国で海に囲まれ、かつ国土の3分の2が森林であるこの国では、人びとははるか昔から青の世界に食糧や住居など、生活の糧を見出してきました。また民衆の文化が華やいだ江戸時代には、藍染めの着物や暖簾、染付の器など、美しい青の道具が暮らしの中に溢れていました。「青春」に代表されるように、若さや未熟さを表す言葉に青の文字が用いられるのは、日本ならではかもしれません。日本における青色ってなんだろう。色とりどりの青色を探しに日本をめぐった1冊です。


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旅は沖縄・慶良間諸島から始まります。沖縄本島から船で1時間の距離にある、島民が100人に満たない慶留間島では、18人の児童・生徒が通う小中学校を卒業すると、島外へ進学しなければいけません。現在はサーファーや観光客を惹きつける、ケラマブルーとも呼ばれる美しい青い海に囲まれたこの島で、瑞々しい若い時代を謳歌する子どもたちと、戦争の苦い記憶を背負った長老たちの若き日のことに触れる旅です。


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鬱蒼とした森に覆われた、和歌山の熊野古道を歩く旅にも出ました。長い時間かけて育まれた自然の豊かさ故に、貴賎のかかわりなく万人を受け入れる神聖な場所として存在するこの古道。はるか昔に同じ巡礼の道を歩いた古の人びとと心の交流を図りながら、日常を忘れて熊野古道の中辺路を歩きました。

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ほかにも、活火山である阿蘇山のふもとで、豊かな湧き水や清らかな清流とともに生きる人びとの暮らしをのぞいた熊本縦断の旅、藍の産地で藍染産業を担う人びとや藍染の文化を継承してきたその土地のカルチャーに触れた徳島の旅、気仙沼の漁師や遠野の林業従事者、農家、猟師など一次産業を担う人びとの働く姿を見に行った東北旅、白金青い池や日本最北端の宗谷岬をはじめ、美しい青の大地をひたすら車で駆けた北海道のロードトリップなど、「アオ」をキーワードに日本全国を旅しています。


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改めて「青色」と向き合った企画も盛りだくさん。脳が青と認識するまでどうなっているのか、空や海が青い理由は何かといったメカニズムを紹介する企画、細分化した名前がついている日本古来の青系の色の紹介、浮世絵や東山魁夷など、芸術のなかに生かされた青色についてなど、多方面から青色を掘り下げています。

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また、「NIPPON青考」と題し、文化の中に浸透した青のイメージを紐解きました。映画や歌にみる青や、戦隊モノなどキャラクターの色分けについて、また青色の心理的効果やジェンダーの観点で見た青などについて掘り下げています。


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青色が見られる・楽しめるスポットを「青色百景」としてまとめました。海や川などの水辺はもちろん、建築や生き物、青物野菜や青魚、そして器や藍染などなど、日本全国には青色ロケーションがたくさんあります!


世界に眼差しを向けてきたTRANSITが、日本に立ち返って編んだ50号。身近なところにある美しい色彩を感じてみてください。

お詫びと訂正