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江戸東京ヒストリー
【51号 東京を時空旅行!】

Info | 2021.04.12


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現在発売中の『TRANSIT51号 東京 〜江戸から未来へ時空旅行!〜』では、
「変わり続ける江戸東京ヒストリー」と題して、時代ごとに姿を変えてきた東京の拡大史を読み解く企画をつくりました。

徳川家康が江戸幕府を開いて以来、日本の中心として発展した東京。
 
小さな漁村から現代の超巨大都市になるまでの500年超、たびたびスクラップアンドビルドを繰り返し、成長を続けてきた首都の歴史を見ていこう。



------1590年(天正18)

1. 寒村だった江戸を家康がテコ入れ
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豊臣秀吉に命じられ、関東移封のために徳川家康が江戸にやってきたのが、1590年のこと。


1600年に、家康が天下分け目の関ヶ原の戦いで勝利をおさめ、江戸幕府を開いたのが1603年。それに約10年ほど先立ってのことだった。


そのときに家康がまず目にしたのは、どこまでもつづく葦の草原と廃れた寒村だったといわれる。


15世紀に関東地方で勢力を広げていた戦国武将・太田道灌が海岸線が入り組んだ立地を天然の要塞として見込んで城を建てたが、その後は100年ほど忘れ去られた土地だった。


家康が江戸入りすると、治水や灌漑をして次々に土地を整備していった。


まず飲み水を確保するために川を整備。


さらに現在の駿河台あたりにあった神田山という丘陵を切り崩して湿地を埋め立てた。


埋め立てが行われる前の海岸線は今よりもだいぶ内陸側で、現在の銀座や有楽町あたりは入江の中だった。

   

 
------1818年(文政1)

2. 江戸の範囲が初めて明確に
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家康が江戸に幕府を開いてから、「大江戸八百八町」と呼ばれるほど大きくなったが、町奉行、寺社奉行など管轄役場によって、江戸の範囲はまちまちだった。
 
管理をするのに不都合が起きるため、ついに幕府が1818年に統一見解を発表。地図上に朱色の線で囲って江戸の境界線を示したため、江戸範囲内が「朱引」と呼ばれた。
 


 
 

------1878年(明治11)

3. 市街地と農村を区別して近代都市へ
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明治時代になり、「東京府」に生まれ変わった行政は、江戸時代の朱引範囲をベースに、行政区域の整理に乗り出す。
 
変遷をへて、皇居を中心とした市街地を15 区に、農村が広がる周辺地域を 6 郡に整理。現在の 23 区は、ほぼこの15 区 6 郡 に一致する。
  
また同年、伊豆諸島が東京府に編入された。


 
 
 

------1893年(明治26)

4. 東京府が郊外に拡張していく
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現在の市町村と世田谷などの区部の一部にあたる三多摩地域が、政府の意向で神奈川県から東京都に移管。

   
コレラの流行を受けて、東京に流れる水源を保護し直接管理するために決定したとされている。


しかし、郡民の賛同が得られないまま移管され、その後、三多摩の分離運動が繰り返された。


 
 
 

------1932年(昭和7)

5. 人口が増えて市街地が拡大
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東京府のなかでもしばらく農村部という扱いだった、15 区を取り囲むように位置する北豊島郡、南足立郡、南葛飾郡、豊多摩郡、荏原郡(現在の大田区から江戸川区)が、東京の街の 広がりを受けて、市街地である東京市に編入。
 
新たに区に分割され、既存の 15 区に加えて 35 区になった。これで東京市は人口 497 万人を擁する世界第二の都市に。


 
 


------1947年(昭和22)

6. 現在の23区ができあがる
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日本国憲法の発布と同時に、GHQによる内政監視のもと地方自治法が施行され、東京都は区部を再編。22の特別区が誕生。
 
同年に練馬区が板橋区から分離したことで、現在の23個の行政区になった。


 
 
 

------平成〜令和

7. 再開発が生み出す東京ニューフロンティア
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急速な発展による弊害を克服するため、大都会は西や東へ、そして上空へと拡張。
 
東京都と民間ディベロッパーが連携して再開発を促進。六本木ヒルズに代表されるように、オフィスに商業、文化、住宅施設や緑地を一体化させたエリアが多数誕生した。
 
2020年代も大型開発の計画は目白押し。世界有数の都市となった東京は、今も社会や経済環境に合わせて変貌をつづける。


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map=ALTO DCRAFT
text=MIKITO MORIKAWA & TRANSIT

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