ベスト&ワーストな東京ランキング
【51号 東京を時空旅行!】

Info | 2021.04.13

発売中の『TRANSIT 51号 東京 江戸から未来へ時空旅行』では、「東京一番勝負!」と題して、現在の東京の姿を知るべく、全国1位と47位のデータから東京の実態を浮かび上がらせる企画を収録。


この記事では、そのコーナーから東京が全国でベストまたはワーストなものをいくつかピックアップしてお届けします。

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まずは東京が全国1位のトピックを見ていきましょう。

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年間転入者数
42万7,307人(全国平均 4万8,872人)
転出者数も全国1位の東京ですが、総体的に転入者数の方が多く、2019年には8万6,575人が転入により増加しました。そのピークは新年度の始まる4月前後に集中していますが、2020年以降のテレワークやオンライン授業の導入で将来は人口移動に歯止めがかかる可能性も指摘されます。(出典:総務省「日本の統計」2020)


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平均年収
620万4,000円(全国平均 500万6,900円)
全国平均の約1.2倍もの年収があり、東京はリッチな生活のイメージがあるかもしれません。しかし、物価水準は全国平均よりも1.04倍高く、賃貸住宅費においては全国平均の約1.5倍。多くの人が固定費の削減に頭を悩ませながらやりくりするのが現状です。(出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」2019)


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サラダの年間消費量(二人以上の世帯の購入費)
6,491円(全国平均 4,467円)
スーパーなどで売られている「サラダ」の消費量(購入量)は東京が最多で、全国平均の約1.5倍。東京都心ではトッピングを自由に選べるサラダ専門店も多数あり、メインの食事としてサラダを食べる習慣が定着しつつあるのも理由の一つでしょう。(出典:総務省「家計調査」2014~2018年の平均値」)


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猫カフェ数
58件(全国平均 6.7件)
環境省が行った調査によると、店舗の大半が東京を中心とした大都市部に集中しています。昨今では殺処分数を減らすための保護猫カフェが増え、新しい飼い主とのマッチングスペースとして活用されています。2020年には700頭以上を譲渡するなど、成果をあげています。(出典:環境省「猫カフェの実態調査」2015)

次に東京が全国47位のものがこちら。

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既婚者数(結婚可能人口100人あたり)
49.84人(全国平均 55.68人)
平均初婚年齢がもっとも高い東京ですが、既婚者数は全国最下位。本人申告内容に基づく国勢調査では、事実婚も夫婦になりますが、同性カップルでは「他の親族」扱いという問題もあります。夫婦にカウントされないパートナーシップも比較的多いかもしれません。(出典:総務省「国勢調査」2015)


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自動車保有台数(人口100人あたり)
28.75台(全国平均 61.8台)
都内には地下鉄等の交通手段が整備され、車がなくても移動に困らないのが全国ワースト1位となった大きな理由の一つ。また駐車場代が1カ月約3万円と全国平均の4倍弱にもなるため、固定費を削減できるカーシェアリングを利用する人が増えています。(出典:自動車検査登録情報協会 2019)


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テレビ・ラジオ・新聞・雑誌閲覧時間
124.5分(全国平均 144分)
演劇やコンサート、展覧会など、文化イベントの充実した東京では、2次元メディアに接触する時間が短くなる傾向があります。また他地域に比べ若者が多く、テレビや新聞から離れてインターネットを主とする場合も多い。最新ニュースなどはネットで確認するのが東京では一般的かもしれません。(出典:総務省「社会生活基本調査」2016)


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砂糖の年間消費量(二人以上の世帯の購入量)
3,393g(全国平均 5,063g)
砂糖の消費量(購入量)は最下位。もっとも消費の多い長野県の半分以下の消費量。西日本や日本海側でも購入量が多く、郷土食の味付けと関連が考えられそうです。ダイエットや健康面から糖質制限を実施する人が多い東京では、そもそも砂糖をキッチンに置かない家も増えています。(出典:総務省「家計調査」2015~2019の平均)




いかがでしたか?
東京がベスト・ワーストのトピック自体を知ることも発見がありますが、データにあらわれた背景に仮説を立てながら検証していくと、東京という都市の輪郭が見えてくるかもしれません。

発売中の『TRANSIT 51号 東京 江戸から未来へ時空旅行』は、東京をデータだけでなく、エスノグラフィーや歴史の面からも読み解ける内容になっています。

text=EMIKO TANAKA & TRANSIT

お詫びと訂正