6月21日(月)発売のTRANSIT最新号
京都特集の中身をチラ見せ!

Info | 2021.06.10

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昔から今まで、京都は多くの人びとにとって常に魅力的な旅先です。由緒ある寺や庭がある古都だから、日本の伝統に触れられるから、あるいはごはんがおいしいから......。京都に魅了され旅する理由は10人いれば10通りあるようです。その源泉はどこにあるのでしょうか。"観光地"としての姿だけではない、リアルな人びとが生きる京都に触れる旅に出れば、伝統文化が継承されつづけていることや、生み出されてきた工芸品の美しさの秘密、世界を牽引する優良企業が多い理由などが見えてきます。多様な京都の魅力を守り、新しい価値を生み出す京都人たちのフィロソフィーを紐解きました。


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まずは京都・太秦出身の吉岡里帆さんのインタビューからスタート。映画やドラマ、ラジオのパーソナリティなど、東京で多彩に活躍する彼女が、ふと心に思い出す故郷である京都の話をたっぷり伺いました。


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京都への旅は、世界や日本各地の水がある風景を捉えてきた写真家・津田 直さんによる「お水」を巡る旅から始まります。鴨川の水源池として神々が祀られている「木船神社」や池自体がご神体である「神泉苑」、明治の大事業でできた「琵琶湖疏水」など、水にゆかりのある土地土地をめぐり、「水の都」としての京都の姿を見つめ直します。


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室町時代から550年もの年月、京都で商いをつづける〈本家尾張屋〉の当主であり、写真家として世界を飛び回ってきた稲岡亜里子さん。移ろう時代のなかで16代目の当主という重責を担うことになった彼女が、家業やご先祖様、京都への想いを寄せています。


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お茶や禅、花の道など、京都で育まれてきた日常に溶け込む文化を巡る旅にも出ました。京都に暮らす知人の「京都は道の街」という言葉をきっかけに、大徳寺の住職や、お茶好きな人びとが集って暮らす家「陶々舎」、京都の郊外にある茶問屋と茶畑、野山の花を生ける華人、街中で身を寄せ合って人びとが暮らす町家など、古くて新しい京都ならではのカルチャーに触れました。


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京都の町には個人が営む飲食店がたくさんあります。京都に暮らす人びとの心の拠り所として存在し、常連さんたちと店主の信頼関係がにじみ出る、温かく優しい店とその店を営む人を、京都に長く暮らした編集者が再訪しました。

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何代もつづく家業の伝統技術を守り、昇華させてきた老舗の当主、修業を重ねて技を磨き、自らの感性を生み出すものに込める若手の職人など、京都では多様な職人が日々ものづくりに勤しんでいます。それぞれオリジナルのストーリーをもち、ものづくりに向き合う職人たちを訪ね、京都で育まれた工芸の美しさを探りました。



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古都・京都を見渡すと、長く残された日本文化の節々に、外国のエッセンスが取り入れられていることに気がつきます。祇園祭の山鉾に使用されてきた外来の反物や、中国の禅師が残した習慣、現代を生きる在日コリアン、京都に魅せられてやってきた海外のクリエイター......など、シルクロードの終着点でもある京都で営まれた異国とのかかわりを探検します。


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「京都のフィロソフィー」と題した企画では16ページにわたって、京言葉や京の食文化、京都発の企業をめぐる考察、レコード店・書店の店主による京都カルチャー鼎談、オーバーツーリズム問題など、幅広い視点で京都の実態に迫ります。

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付録は「京都迷宮地図」。上ル下ルと通り名で住所表記される京都市内。神社仏閣もさることながら、飲食店や書店など、個性豊かな商店を訪ねるのが京都町歩きの醍醐味です。本誌に登場した商店や、そのほか是非訪れたい店舗を記したマップを片手に京都観光はいかがでしょうか。また「個人店主の数珠つなぎリレー」と題し、各地域の個人店が近所の親交があるお店をジャンルレスに紹介している反対面も必見です。


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京都について、あらゆる角度から深掘りした企画も充実しています。京都高低差崖会会長の梅林秀行さんが、平安京誕生から遷都までの都としての京都の姿を、地形の謎を紐解きながら紹介してくれた企画で、まずは京都の全容をつかみましょう。また、京都で「おもしろ、楽しく!」をモットーに本を作りつづけているミシマ社の代表、三島邦弘さんが、京都との距離をさらに縮めるために、身近で憧れの先輩・友人を訪ねたインタビューも必読。
ほかにも、"よそさん"による京都話や、工夫が詰め込まれた町家の解説など盛りだくさん。1冊を通じて京都を深く知ることができます。伝統と新しさ、独自の文化が育まれた京都に想いを馳せて、旅してみてはいかがでしょうか。

お詫びと訂正