世界のカレーストーリー #6
ネパールのお家カレー、ダルバート
【53号 世界のスパイスをめぐる冒険】

COLUMN | 2021.09.29

インドや日本のみならず、世界に広がるカレーネットワーク。
その味を家でも味わいたい!というわけで、
おいしいカレーに出会える東京の料理屋さんのキッチンへ。
レシピとカレーストーリーをお届けします。
web記事では本誌よりもロングインタビューでお届けします。
第6回目はネパールで毎食食べられているダルバート。


2021-09-29 10.00.29.png

Curry Story #6 / Nepal
一日二食が基本のネパールで、毎食食べられているのがダルバートだ。ダルは豆、バートはお米の意味。〈アーガン〉ではわずか500円で、カレーとダルスープとアチャール(副菜)がついたダルバートセットが食べられる。「日本に暮らすネパール人が、家にいるような気分で気軽にお店に食べに来てほしいと思ってこの値段になりました。それに日本の方にも気軽に食べてほしいですしね」と語るのは、開店当初からキッチンを任されているネワリ族のバイラブさん。お店では、美食で知られるネワリ族とタカリ族の料理が食べられる。もともとネパール人9割だった客層は、ここ数年でネパール人4割、日本人6割ほどになったそう。
500円定食で味わえるのは高菜の入った緑のダルスープだけど、その味は企業秘密ということで、トゥール豆のダルスープを教えてもらった。ネパールの山で採れるジンブというハーブが入っていて、ネギと海苔を合わせたような風味がある。くたくたに豆が蕩けたダルスープは、お味噌汁のようにほっとする味。チキンカレーはスパイスと塩が効いたさっぱりした味で、ごはんがすすむ。店名のアーガンは中庭の意味。ネパールの家は中庭があって、家族や親しい友人が集えるようになっている。ネパールの家に遊びにきたような感覚でダルバートを食べて、作ってみよう。

2021-09-29 10.00.54.png

★トゥールダルのスープ(2人分)


トゥールダル.............180g
水...............................1ℓ
ギー...........................大さじ2
ジンブ.......................小さじ1 
*クミンシードで代用可
ターメリック.............小さじ1/4
ショウガペースト.......7g
塩..............................お好みの分量


①鍋にトゥールダル、水を入れて約30分煮る。(圧力鍋の場合は約10分) ②フライパンでギーを熱し、ジンブを炒める ③ギーに香りが移ったら、ターメリックと①を入れ、ショウガペーストを入れる ④塩を入れて味を調える。とろみ具合をみて水を加えても


★ネパールのチキンカレー(2人分)


サラダ油........................大さじ3
タマネギ........................30g
骨付き鶏肉.....................300g
ターメリックパウダー....小さじ1/4
ニンニクペースト...........15g
ショウガペースト...........15g
コリアンダーパウダー.......小さじ1/2
クミンパウダー.................小さじ1/2
ガラムマサラ.....................小さじ1/4
ミートマサラ.....................小さじ1/4
トマト...................................40g
塩.............................お好みの分量
パプリカパウダー..............小さじ1/4
チリパウダー.....................小さじ1/4
水.......................................100㎖
パクチー、万能ネギ.......お好みで


①フライパンに油をひいて、タマネギがキツネ色になるまで炒め、その後、ひと口大に切った鶏肉を入れる ②ターメリックパウダーを入れ、なじんだところで、ニンニクペースト、ショウガペースト、コリアンダーパウダー、クミンパウダーを入れる ③なじんだところでガラムマサラとミートマサラを入れ、みじん切りにしたトマトを入れる ④塩を入れて味を調え、パプリカパウダーで色をつけ、チリパウダーで辛さを出す。水を入れて肉にしっかり火が通るまで煮込む。お好みで刻んだパクチーや万能ネギをカレーに載せる




Shop Data
〈ネパール民族料理 アーガン〉
住:東京都新宿区大久保2-32-3 リスボンビル4F
電:03-6233-9610
休:年末年始



photography=MASAFUMI SANAI
text=MAKI TSUGA(TRANSIT)



53_001-minmin.jpg

web記事ではここまでのご紹介。「TRANSIT 53 世界のスパイスをめぐる冒険」を読めば、人間とスパイスの長くて深い関係がよくわかるはず。誌面でスパイスの旅を楽しみつつ、日々の暮らしにスパイスを取り入れる世界の知恵もみえてきます。




TRANSIT最新号「世界のスパイスをめぐる冒険」

特集内容:インド、タイ、中国、バーレーン、沖縄、日本カレー狂時代、香辛料の歴史、薬草学、世界が恋する唐辛子、植物図鑑ポスター......etc.
定価:1,800円 + tax

WEBでの購入はこちらから! Amazon楽天ブックスfujisan.co.jp

お詫びと訂正