
TRANSIT45号 麗しきロンドン エリザベス女王のいるところ
発売日:2019年9月13日
ネットで購入
特集はまず、ロンドナーのストリートスナップからスタート。ロンドンの街は、エリアごとに暮らす人の雰囲気や文化が違って、まるでいくつもの村が連なっているかのよう。下は8歳(!)から、上は83歳までの方に、「ロンドンってどんな街?」と聞いてみました。いいところも悪いところも含めた、住民たちのロンドン愛が感じられます。
実は、ロンドンは緑が多く、環境に配慮している街として、世界でもトップを誇るんです。ロンドナーをはじめ、英国人が大切にしているガーデンタイムの過ごし方も特集。都市生活だけではない豊かなロンドンでの暮らしが見えてきますよ。
階級社会が根強く存在する英国で、数々のエリートを輩出してきた「パブリックスクール」という私立校があります。名門である、イートン校の秘められた学生生活にも潜入しました! あどけなさもまだありますが、英国紳士としての気品や知性がすでに滲み出る少年たちの姿は、美しい......。伝統あるウィンチェスター校の出身者、タレントのハリー杉山さんにも当時の学生生活についてお話を聞きました。
ロンドンで今勢いのあるアーティストも取材。ブレグジットやナイフクライム、LGBTQ +、貧困など、イギリスで巻き起こる社会問題に対して、アーティストたちはどう考えているのか。ロンドンのカウンターカルチャーの変遷、そして時代を経ても変わらないロンドナーのスタンスが、ジャイルス・ピーターソンやアルファ・ミストのインタビューから伝わってきます。
そして、ロンドンから一足のばして、ロンドン郊外にも行ってきました! 忙しいロンドン中心部から少し離れた余白のあるまちには、新しい価値観のもと、たくましく、そして楽しく暮らしをつくっていく人びとの姿がありました。
読み物企画では、産業革命や世界大戦、英連邦、経済、ジェントリフィケーション、ブレグジッドなどをテーマごとに地図や年表、グラフなどでわかりやすく解説。ブレグジッドの未来予想(3パターンあります!)にも注目ですよ。
また、英国王室から企画をさらに膨らませて、「世界の王室」もドドーンと24ページで大特集。現在、世界で王室・皇室が残っている国は27カ国。王室のお金事情や、世界の"トンデモ"な王族たち、美男美女、恋愛事情、そして日本の天皇・皇室入門と題した企画も。令和時代を迎えたこの機に、一度日本も含めた、王族や皇族のことを考えてみるのも楽しそうです!
ロンドンだけではなく、綴じ込み付録冊子では、伊勢志摩熊野エリアを特集しています。三重県出身の写真家・浅田政志さんが撮影を担当。同じく三重県出身の女優・大西礼芳さんと一緒に、伊勢神宮をはじめとし、神宮ゆかりの食文化や人々の暮らしが息づく場所を訪ねました。
別冊付録は、能率手帳からはじまり、70周年を迎えた「ノルティ」とコラボした小冊子。「時間」をめぐる旅をテーマに、TRANSIT取材班のロンドン取材24時間を大公開し、ほかにも生物学の視点から「時間」について研究する学者、4年ごとに時のサイクルを刻むオリンピック選手にインタビューをしています。
古きと新しきが共存し、異質なもの同士が刺激を与え合い、前へ進んできたロンドン。その向かう先を今、ぜひ目撃してください。
特集記事
- ロンドンに生きる人びと
【写真:藤原 悠 文:カリナ田邉ジョーンズ】 - ガーデンタイムは英国人のたしなみ
【写真:本多康司 文:山口優希(TRANSIT)】 - 私が愛した英国紳士の卵たち
【写真・文:大串祥子】 - 社会を奏でるアーティストの言葉
【写真:伊藤明日香 文:吉田早央里】 - 彼方の声に耳をすまして
【写真:SAYAKA YAMAGUCHI 文:林紗代香(TRANSIT)】 - 労働者たちのフェスティバル
【写真・文:デイビッド・セバーン】
第二特集
- 誇りと苦悩のロンドン史劇
歴史/産業革命/世界大戦/英連邦/経済/ジェントリフィケーション/ブレグジット/未来 - 世界の王室大全
世界の王室・皇室27/英国王室/資質/お金/トンデモ王族/美男美女/恋愛/御用達品/ラストエンペラー/日本の天皇・皇室/未来
そのほかの記事
- ロンドンってなんだ?
- 世界を制したイギリス インタビュー:ハリー杉山 ウィカミストとしての誇り
- 世界を動かした英国人物伝
- 反抗するロンドンカルチャー
- ロンドンの若き才能たち
- 今訪れるべきロンドンの流行発信地 etc..
連載
- スペクトラ −越境の民− 【佐藤健寿:写真】
特別付録
- •綴じ込み付録 伊勢志摩熊野ガイド
【写真:浅田政志】 - •別冊付録 NOLTY 70th 時間をめぐる旅へ出よう!
人物
- 阪口夢穂
- リー・ミンウェイ
- ハリー杉山